伝統の破壊と再生―日本酒の挑戦―Ⅹ
さて、このように様々な紆余曲折を経て、現在のポジションを確保してきた『獺祭』であるが、今後の見通しについてリーダーである桜井氏は、どのように考え...
さて、このように様々な紆余曲折を経て、現在のポジションを確保してきた『獺祭』であるが、今後の見通しについてリーダーである桜井氏は、どのように考え...
杜氏達との確執とその廃止、販売業者への挑戦的な宣言といった経緯を経て、桜井氏はどのような結論に達したのか。 ― 「安くすれば売れる、というの...
杜氏の廃止は、企業内部で働いていた人間に対する雇用打ち切りの表明である。 しかし、販売業者へのこのように宣言するということは、製造業者の生殺与奪...
製造において、杜氏を廃止するという、まるで伝統を破壊するような極めて大胆な手法に打って出た桜井氏であった。 しかし、『いい酒を造りたい』というよ...
そういった危機的状況のとき、桜井氏はどうしたのか? 原理原則に立ち返って、事業の原点を考え直してみたのである。 ― 桜井氏は、経営危機のとき...
先述したように、桜井氏の父上は急逝されたので、先代との確執が長く続いた訳ではなかった。 私が見てきた経験では、ここの確執が長引くと、 そのうちに...
経営革新を推し進めるには、自社内部の改革だけでなく、外部環境にも目を配る必要がある。 外部環境が極端に変化した場合、企業内部の改革だけでは対応し...
桜井氏は父上との関係を修復できぬまま、父上は亡くなってしまった。 これはある意味不幸なことではあるが、自社の改革について後戻りできないという覚悟...
私がまず、興味をひかれたのは後継者としての意識である。 どのような経緯で事業を受け継いで行ったのか、そこで何を考え、何を実行したのかである。 ...
先日、ある懇親会の2次会で「日本酒を飲もう。」ということになった。 すると、メンバーの一人が 「あ、この店には『獺祭(だっさい)』が置いてあ...