電卓と決算表

売上アップのためにできること

 経営環境が依然として厳しい中、多くの中小企業が売り上げの確保に四苦八苦しているのが現状ではないでしょうか。売上アップのためにできることを考えてみましょう。

【販売活動を見直す】

 依然として、景気の底は見えず、先行き不透明な状況ですが、売上や利益のアップを目指して何らかの行動を起こさなければなりません。「売上が伸びない、業績が上がらない」という声をよく聞きますが、それに対して、従来の延長での販促活動に終始している例も多いようです。これまで当たり前と思ってやっていたことを改めてみるとヒントやアイデアが生まれることもあります。以下の点をチェックしてみましょう。

○これまでの販売活動を振り返ってみる

・行きやすい顧客のところばかりに営業訪問していなかったか

・顧客ターゲットを明確にせずに、やみくもな販促活動をしていなかったか

・商品、製品に使われている技術や素材の良さばかり強調していなかったか

・納期、クレーム対応、販売後のメンテナンス等が悪く、顧客離れが起きていないか

・同業他社にない当社の良さを顧客にアピールできたか

・しばらく取引のない顧客をそのままにしていないか

【実現可能な売上アップ策】

 売上増に向けて、何かアイデアや実践可能なことはないかを考えてみましょう。アイデアといっても、高度な技術や特許を取るようなものではなく、これまでの顧客層や商品の見方を変えてみることで、新しい顧客層や商品を生み出せないかを考えてみましょう。

○売上アップのヒント

・指名買い、リピーターを増やすような工夫はできないか(DM、キャンペーンなど)

・固定客づくりのための定期情報発信、固定客ならではの特典やインセンティブ作りはできないか

・他の地域、他の年齢層など新たな顧客層を増やす活動はできないか

・周辺分野の商品を売れないか

・商品のセールスポイントをもっとわかりやすく伝えられないか

・納期、クレーム対応、メンテナンス、商品説明、接客応対などの面で顧客満足度を向上できないか

・他社と共同製品開発や営業ルート開発ができないか

・機能強化やターゲットを絞ることで価格を維持、あるいはアップできないか

・顧客のターゲットを変えることで商品に新しい価値を見いだせないか