社長にはあまり時間がない!!―社長に必要な資質を手に入れる最短の方法は・・・―Ⅰ
私は、以前経営者に必要な資質は「洞察力」と「先見性」と書いたことがあります。
これは、私の税理士法人が所属しているTKC全国会の、故飯塚毅名誉会長が生前たびたび言われたり書かれたりしていたことでもあります。
これらの資質を持つことが、経営者として非常に重要な条件であることは間違いありません。
そのほかに、どのような条件が考えられるでしょうか。
「統率力(リーダーシップ)」や「包容力」「人心掌握力」などを挙げる人もいるでしょう。
また端的に「魅力」とか「胆力」「気力」といった、短い言葉で表現する人もいるかも知れません。
具体的なところでは「能力」「理解力」或いは「交渉力」などを挙げる人もいると思います。
いずれにしても、経営者ともなれば一般のビジネスマンとは少し違った、こういった力量が問われることは間違いありません。
経営者は好むと好まざるとにかかわらず、上記のような資質を持たなければならないのです。
しかし、普段の実務において、こういった点ばかりに気を配っていればいいかというと、そうもいきません。
中小企業経営者であれば、日常の業務にも忙しく取り組まれているはずです。
マネジメントだけに集中していれば済む、というわけにはいきません。
つまり、経営者にはあまり時間がないのです。
にもかかわらず、この忙しい時間の合間を縫って、一般のビジネスマン以上に身につけなければならないことは、実に多いと言えましょう。
特に冒頭に書いた「洞察力」や「先見性」「リーダーシップ」といったものは、会社の行く末を考えたときに、身につけないで済むものではありません。
「いろいろ努力したけど結局身につきませんでした・・・」
などと言っていたのでは、会社の将来を危うくします。
なにか、こういった重要な資質を、比較的短い時間で身につける良い方法はないものでしょうか。
先述のように、あまり余裕の時間など与えられていない経営者が、効率よく必要な資質を身につける術(すべ)のようなものはないのでしょうか。
「社長の仕事」は多岐にわたります。
つづく