締めは「サロンドシマジ」で・・―東京での一日、極めて健康的な世界―Ⅸ(おしまい)
上京の際、午前中の極めて健康的な習慣(ラジオ体操とウォーキングと読書、執筆など)で時間を費やしたあと、家族とランチなど済ませて、午後は好きな街をぶらつくことが多い私。
日が暮れる頃になると、「さて、今日の晩飯はどうするか?」というテーマが持ち上がります。
家族は、といえば、孫たちがまだ小さいので、長女とカミさんは、夕方5時過ぎにはもう晩飯を食べ始めます。
そんな時間にはとてもつき合っていられないので、ふらりと外で食べることも多いのです。
先日は、青山にある行きつけの居酒屋で、ビールのあと焼酎にちょっとした酒の肴をいただいて、腹が適当に満ち足りたら、オーナーの大将に別れを告げ、西麻布まで歩いて次の店を目指します。
西麻布にあるお目当ての店とは、このブログにも何回か登場した「サロンドシマジ」です。
前日、お伺いしたときは、私が最初の客で、その後も二人しか来客はなかったとのことでした。
しかし、この夜は、結構盛況で7席あるカウンターの端っこしか空いていませんでした。
この席に私は、初めて座ったのですが、ここは普段は空けてあるVIP専用席とのことで、この日は特別に座らせていただいたのです。
私の隣りは、おそらくハーフと思われるかなりイケメンの青年で、島地さんに憧れて、ようやくこの店にやってきた、といったことをしゃべっています。
島地さんの著書を購入して、サインをもらい、喜んで帰っていきました。
ユーモアを忘れない島地翁
緊急事態宣言もようやく解除されて、自由に酒が飲めるようになった現在、こうやってコミュニケーションを取りながら、夜の街を闊歩できるというのは、知を求める放浪者としてはありがたいことです。
とはいえ、「サロンドシマジ」で飲むのは、駆け付けのハイボールを入れて約3杯から4杯程度。
いい感じで酔っぱらったら、さっと引き上げます。
この夜は、約2キロの道のりを歩いて帰りました。
11月の夜は、遅くなるほどにグンと気温が下がってきます。
昼間の街歩きのときは、少し汗ばむ程度の陽気だったので、心地良い温度です。
外苑西通りから「有栖川記念公園」へ向かう急な坂を上るときは、息をするのも苦しくなります。
誰にすれ違うこともないので、マスクをかなぐり外してポケットに突っ込み、テクテクとわが家まで歩いたのでありました。
唯一無二のインテリア
おしまい