お気に入りの街をブラブラ歩く―東京での一日、極めて健康的な世界―Ⅴ

東京での一日は、早起きして、ちょっとしたウォーキングに適した距離の「有栖川記念公園」まで歩いたあと、そこで毎朝行なわれる「ラジオ体操」に参加します。

その後、再びウォーキングに戻って1キロほど離れたスタバにむかい、本を読んだり原稿を書いたりと、2,3時間は過ごすのです。

 

これで、結構早起きしたにもかかわらず、午前中は、ほぼ埋まってしまいます。

お昼ご飯を、家族と一緒に食べるか否かは、その日の予定によって変わりますが、とにかくお昼を済ますと、午後の時間帯へと入っていきます。

 

お昼のあと、部屋に帰ってちょっとした休憩を挟んで、午後の行動を開始するころには、2時か3時ですので、何か一つ二つ用事を済ますだけでもう夕方近くになっているのです。

この間の時間も、結構あっという間に過ぎていくような気がします。

 

午後の時間によく予定を入れるのは、一人で街をフラつくことです。

特に何の目的もなく、気に入った街をブラブラと歩きます。

 

上京した際に必ず覗くのは、以前にも書きましたが、伊勢丹のメンズ館です。

ここを1階から8階まで歩くことで、色やデザインなど、時代の流行や傾向といったものがよく見て取れます。

 

伊勢丹は一流のデパートらしく、店員の応対もきちんとしていて、不快感を覚えることはありません。

私のように、買い物が目的ではない客に対しても、こちらからからいろいろと聞いたときには丁寧に答えてくれます。

というわけで、ごくまれではありますが、つい衝動買いなどしてしまうこともあるのです。

 

そのほか、歩くのが好きな場所は、表参道から青山通りにかけてのエリアということになります。

ここは、以前、自分たちで立ち上げた会社のあった場所で、やはり特別な思い入れのある地域でもあります。

その会社は、数年前に解散したらしくもう存在しませんが、この辺りを訪れると何かしらあの頃の思いや感情といったものがよみがえってきます。

 

このエリアは当時からそうでしたが、裏通りなど歩くと、小さなアパレルショップなどがよく目につきます。

おそらく、事業を仕掛けた若者たちは、それぞれにいろんな思い入れをもってオープンしたのでしょう。

しかし、これを維持するのがいかに困難か知っている私は

『その商売を長く続けるのは大変だぞ。がんばれよ。』

と、いつも心の中でつぶやいています。

 

街を歩くと、こういうわけのわからんオブジェもあります。これ、どこがいいのか?!?

つづく