ズボンがびしょびしょ!!―メンズファッション果つるところ?!?「選べないっ!」という現実に直面した日―Ⅱ

長女夫婦と二人の孫たち、それに私とカミさんの6人で出かけた、一泊二日の伊豆への旅。

ホテルの、すぐ目の前は美しい海岸だった。

 

私と長女の旦那は、注意深く子供たちを遊ばせる。

子供たちには濡れてもいいように、初めから水着を着せていた。私と彼は普通の恰好である。

 

そうやって子供たちを遊ばせていたが、ときおり大きめの波が来たりして、私も彼も穿いていたズボンがすっかり濡れてしまった。

しばらくするともうビショビショである。

 

さて、宿泊する私はいいとしても、翌日仕事のある彼は電車に乗って帰らなければならない。

濡れることなど想定していなかったため、替えのズボンなど持ってきておらず、はたと困ってしまった。

 

私もズボンの着替えは持ってきていなかったので、何か穿くものが欲しいところである。

翌日もどうせ海で遊ぶだろうから、短パンかハーフパンツのようなものがあればいいのだが、と思っていた。

 

さて、彼が東京へ帰るには、ホテルから車で15分くらいの伊豆下田の駅から、電車に乗ることになる。

私と彼は、少し早めに下田駅に行って、どこかそのあたりで着替えのズボンを購入することにした。

 

私の運転で下田の駅に向かうと、ちょうど駅を挟んで道路の向かい側にスーパーがあった。

看板に「S村」の文字が見える。

ネットで「ユニクロ」も探したのだが近くにはなかった。

 

とにかく、私と彼はスーパーの駐車場に車を入れて、売り場へと向かった。

駅前の繁華街の立地にしては、結構大きなスーパーで、1階は食料品や日用雑貨、衣料品は2階にあった。

 

私と彼は、その衣料品売り場で男性用のコーナーを探したのだが、なかなか見つからない。

二人でウロウロしたあと、女性店員さんに

「あのう、男物の売り場はどこですか?」

と聞いてみた。

 

そうすると彼女は、店の奥の方を指さして

「あそこにありますよ。」

と教えてくれた。

確かに、このスーパーのメンズファッションのコーナーは、店の奥の一角に存在したのである。

 

              このあと、ズボンが濡れてしまいまして・・・

つづく