レコメンド機能、「知識・経験」をDXにーDX(デジタルトランスフォーメーション)から、ビジネスの未来を推測するーⅢ

アマゾンがすっかり様変わりさせてしまった小売業の世界。

おかげで、かつて巨大小売業の雄として、アメリカの隅々にまで通販という手段で多くの商品を届けていたシアーズローバックも破綻してしまうのです。

 

もう一つの破綻小売業トイザらスが、日本に進出してきたときも衝撃的でした。

規模の大きな路面店で、子供の玩具を専門に販売するなどという発想が、当時の日本にはなかったからです。

 

路面店のおもちゃ屋として有名だったのは、せいぜい原宿のキディランドくらいで、大型の路面店による玩具販売などという業態は考えられませんでした。

しかしその後、トイザらスは次々と出店を重ね、私もクリスマスなどいろいろな催事に際しては子供のおもちゃばかりでなく、そのほかの子供用品なども購入に出掛けたものです。

 

そのトイザらスも経営破たんしたということは、この記事にあるように、アマゾンの出現が大きな要因になっているのでしょう。

シアーズの通販にしろトイザらスの大量販売にしろ、そのビジネスモデルが敗れ去ったのは、アマゾンのDX戦略によるものなのでしょうか。

 

とすれば、旧来の上記のようなビジネスモデルで戦っている日本企業は、一刻も早くDX戦略的な手法や考え方を導入する必要がありそうです。

その点を

「製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し・・」

と表現しているのでしょう。

 

その他にさらに具体的には次のような取り上げ方をしています。

「知識・経験」をDXに

アマゾンのECサイトの個々の商品のページには、「よく一緒に購入されている商品」や「この商品を買った人はこんな商品も買っています」といったタイトルの下、関連が高い商品が掲載されています。

これは、今では多くのECサイトでも実施されているレコメンド機能といい、類似したユーザーの購入情報に基づいた商品や、ユーザー自らの過去の購入情報、あるいはこの両手法を合体させてハイブリッドでユーザーに適した推薦商品を自動で表示します。―

 

なるほど、うるさいくらいのあの広告もDXということなのですね。

しかも、類似したユーザーの購入情報という横軸と、ユーザー自らの過去の購入情報という縦軸を組み合わせているというのですから手が込んでいます。

 

 

つづく