そもそも、自己アピールなど苦手なのが「職人気質」―職人技、もったいない情報発信不足による機会損失―Ⅱ
マスメディアなどを通じて、ようやく日本の職人さんの繊細かつ高度な技の数々が注目されるようになった現状に関して「これいい傾向だ。」と思っている私。
とはいえ、まだまだその実態はきちんと世間に伝わっていないようで、そういった職人技を継承するという若者は少ないようです。
職人さんのこういった現状がもっと伝わればいいのですが・・・・
しかし、ここで大きな問題があります。
それは、職人さんは「情報発信(アウトプット)」が極めて苦手だということです。
というより、そんなこと考えたこともないのではないでしょうか。
職人さんが、「情報発信(アウトプット)」が苦手というのは何も日本に限ったことではないでしょう。
そういったこと(「情報発信(アウトプット)」や自己アピール)が苦手なのが、「職人気質」といった、彼らの特徴でもあるからです。
外へ向かって自分の技を、仕事以外の方法で発信するなどということは、およそ彼らには考えられないことだろうと思います。
ただここで「ブランド化」という言葉が頭に浮かびます。
優れた技術によって作られたものにさらにイメージ的な付加価値をつけて、総合的に高いレベルの商材に仕上げるという手法です。
こういった手法に長けているのは、なんといっても欧米人といえましょう。
彼らが常に追求する付加価値は、実際のモノ以上に高いイメージを、その取り扱う商品に付加していると思います。
そして、その根幹を形成しているのは、彼らの「セールスプロモーション戦略(販売促進戦略)」の巧みさだろうと考えられます。
中でも、それを如実に表しているのが「広告宣伝戦略」ではないでしょうか。
そうやって作り上げた自らのイメージを、高い位置で維持するために彼らは常に多大な努力を払っています。
そのために費やす「広告宣伝費」を含む「販売促進費」というのは、きっと半端な金額ではないはずです。
これはコートのブランドでもあるアクアスキュータムのトレンチコート
つづく
今日の川柳コーナー
◆大好きな あなたは遠い 過去の人
というくらい思っているんですかねえ、今のカミさんは。
それももうなかったりして・・・(;´д`)