興味がなければスルーするだけ―言いたいことが言える立場を最大限に利用しよう―Ⅱ

社会的ポジションという意味では、高すぎるわけではなく、かといって低くもない、ちょうどいい位置にいるのが中小企業経営者。

このポジションは、「情報発信(アウトプット)」を自在に行なうにはまさに最適ではないか、大いに取り組むべき、というのが私の意見です。

 

他者を誹謗中傷するとかいったネガティブな内容でなければ、人々がその「情報発信(アウトプット)」を嫌う理由は特にありません。

「お、これはなかなか面白そうだ!」と思うか、興味がなければスルーするだけで、積極的に嫌うということは起こらないのです。

 

好きでも嫌いでもない、「関心がない・興味がない」というのが、フラットな±(プラマイ)0(ゼロ)の状態だとすれば、「情報発信(アウトプット)」に対して、そこからさらにマイナスに振れるということは、普通はあり得ないといえるでしょう。

つまり「情報発信(アウトプット)」というのは、プラスにこそなれ、マイナスになる要素そのものを含んでいないのです。

 

さらに、中小企業経営者の「情報発信(アウトプット)」にメリットがあるとすれば「本音(ほんね)」が発信できるということです。

世の中の人々は「本音」を聞きたがっています。

「本当のところはどうなの?」

ということを教えて欲しいのです。

 

しかし、特に日本社会の場合、大抵「建前(たてまえ)」が優先します。

中でも世間に広く何かを発言する場合、最大公約数的な毒にも薬にもならないような「建前」に終始することが多いのです。

 

政治家や業界トップのセレモニーなどにおける冒頭の挨拶などが実につまらないものが多いことには既にお気づきのことと思います。

つまりそれは、こういった背景によるのではないでしょうか。

 

その点、中小企業経営者の「情報発信(アウトプット)」は、比較的本音のところで専門性についてのエピソードや裏話的な内容も書きやすい、と考えられます。

「世間的な印象ではこうかもしれないけれど、実はこれこれこうなんですよ。」

といったお話は、素人にも分かりやすく歓迎されます。

 

本当は「建前」よりもこういった「本音」のところを教えてあげた方が、世間の印象もいいし、支持をされるのです。

しかし、専門家であるこちら側には、その点を逆に考えている人も多いのです。

 

つづく

 

【お知らせ】
海江田事務所は、少々不便な立地(かなり田舎なもので・・)です。
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の優れたリゾート施設みたいなオフィスです。(上の写真のように)
とても感じの良い(?)女性スタッフが淹れたてのコーヒーでおもてなしいたします。(コロナ禍の折り、現在は缶コーヒーにしておりますが・・・)
これまでの税理士事務所のイメージを覆すような明るい雰囲気。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。