原点はフランス料理・・―そうか!打開策としてのストーリーの発見―Ⅱ
税理士仲間が投げかけてきた「相談」という形での話。
それは、クライアントのパン屋さんが、業績好調だったので、2店舗目を出したところ、肝心の本店の方の業績が思わしくなくなった、という内容だったのです。
解決策を考える前に、今の経営に何か問題はないか、ヒントになるような話はないか聞いてみました。
そうすると、もともとパンに対するこだわりは強く、日々努力はされているようで、新しい商品開発などにもちゃんと取り組んでいるとのことでした。
私は、このお話を聞いていて「こだわり」というワードに反応しました。
パン屋さんとかケーキ屋さんとかは、大抵の場合、何かしらの「こだわり」を持っていらっしゃることが多いのです。
例えば
「修業時代、これこれこんな厳しい師匠について苦労したけどすごく勉強になった。」
とか
「意地悪な先輩がいて、この人を見返すために頑張った。」
とか
「コンクールの作品を任されてすごく頑張った結果賞が取れて、すごくうれしかった。」
とか、ほかの業種に比べてもエピソードにはこと欠かないのがこの業界の特徴でもあるのです。
そう思った私は、他にない特長とかこだわりのポイントはないのか、聞いてみたのです。
そうすると、そのパン屋さんのオーナーは人一倍こだわりの強い人で、パンに対しては強い思い入れがあるようでした。
とはいえ、どんなパン屋さんもそれなりにこだわりは持っているものです。
ただこだわりが強い、というだけでは、特徴とは言えず、それが差別化につながるとも思えません。
しかしながら、この社長の場合、その思い入れというのが少しユニークで、若い頃経験したフランス旅行の際に食べたフランス料理が忘れられなくて、フランスパンを作る職人になった、とのことでした。
フランス料理!
なんでシェフではなく、パン職人だったのかは置いておいて、とにかく、そのパン屋さんの原点は若い頃食べたフランス料理にあったのです。
私はそこに反応しました。
「面白いお話ですね。ところで、オーナーのそういったこだわりや若い頃のエピソードは、何らかの形で外に向かって訴求されているのですか?」
と、聞いてみたのです。
おフランス料理はこんな感じ?
つづく
今日の川柳コーナー
テレワークで自分の顔を見て感じたこと。
◆老け顔が やたら気になる テレワーク
◆ウソだろう これはホントの 俺じゃないっ!
カメラはウソつかない、と言われたことがあります。(涙)