地域メディア戦略をコンテンツ作りから構成していく―タレント枠?文化人枠?社長のポジションは・・―Ⅳ(おしまい)

近年になって、ようやく可能になってきたSNSなどで「情報発信(アウトプット)」のベースを築き、コンテンツを作りこんで、その後マスメディアを通じての「情報発信(アウトプット)」に転用する、という方法論。

このメディアに乗せて「情報発信(アウトプット)」を継続的にきちんと行なう経営者は、これまでいそうでなかなかいなかったのです。

 

地域メディアへの出演回数を重ね、自らの専門性や思い、エピソードなどをできればストーリー性などを交えて愚直に伝えていく、ということにチャレンジしてもらいたいのです。

そういう意味では、これはかなり自分の行なっているビジネスに地道に寄り添ったものといえましょう。

 

それは、全国メディアに登場するようなビジネスタレントの姿とは随分違ったものになるのです。

全国メディアは「視聴率」という大きな呪縛に囚われているために、地道な事業活動を愚直に伝えていく、といった地味な発信にはどうしても乗りにくいのです。

 

こういった地域メディア戦略を、その準備段階であるSNS等を通じたコンテンツ作りから体系立てて構成していくような考え方は、まだ発表されていません。

おそらく、実践例も極めて少ないものに過ぎないでしょう。

 

仮に地域メディアへの出演を足掛かりにより大きなマスメディアへの出演のチャンスが訪れたとしても、主体が己のビジネスであるという姿勢は崩さないようにしなければなりません。

メディアは、相性のいい一過性のニュース性や話題性に飛びつきますので、そこにだけ付き合ったのではこちらの主体性が失われてしまうからです。

 

メディアとの距離感の取り方には難しいところがありますが、自らのビジネスのためにやっているんだ、という原点だけは常に忘れないようにしておく必要性があるのです。

ビジネスタレントの中には、やがてマスメディアにおもねる自分が嫌になって、タレント活動に終止符を打ち、本業に戻っていく人の姿も見られます。

 

私の提唱する「情報発信戦略」の実践者は、メディアにおもねることなどなく、発言や行動の中心に自らのビジネスを置く経営者ということになります。

そのことを忘れずに、ひたすら愚直な「情報発信(アウトプット)」にあたっていただきたいと思っています。

 

おしまい

 

今日の川柳コーナー

◆あの俳優 顔は浮かぶが 名が出ない

◆えーとほら 出そうで出ない あの名前

とにかく、一番、パッと出てこない、思い出せないのが人の名前です。