地元マーケットへの有効かつ濃い情報発信―タレント枠?文化人枠?社長のポジションは・・―Ⅲ
マスメディアに登場の機会を得たとしたら、おそらく「文化人枠」で取り扱われるであろう経営者の立場。
「タレント枠」に比べてギャラが安い云々といった話は別として、しばしばテレビなどに出演して顔が売れている面白い社長、ユニークな経営者、名物会長、などとも一線を画すことになります。
彼らは一種の「ビジネスタレント」としてのポジションを確保しているわけで、それなりの存在として、メディアの世界では重宝されているのです。
このビジネスタレント的な存在は、テレビなどマスメディアの世界ではそれほど新しいものでもありません。
昔からしゃべりの上手な有識者や専門家は、テレビその他のメディアによく登場していました。
彼らの中には、時代によっては結構な「売れっ子」的な人も出てきたものです。
しかしながら、メディアに乗せて「情報発信(アウトプット)」を継続的にきちんと行なう経営者、という存在は、これまでありそうでなかった新しいポジションなのです。
何故でしょうか。
それは、SNSなどのデジタル系媒体で「情報発信(アウトプット)」のベースを築き、コンテンツを作りこんでおけば、マスメディアなどを通じての「情報発信(アウトプット)」にも転用できる、という方法論が昔は存在しなかったからにほかなりません。
近年になって、ようやくそれが可能な経営環境になってきたのです。
この方法論が経営に与えるプラスの影響、特に地方の中小企業に与えるその影響の大きさは看過できない、といえましょう。
しかしながら、こういった新しい総合的アウトプット方法に気がつき、それを実践している経営者はまだ数えるほどしかいないのです。
メディアについて申し上げれば、私の提案ではまず地方メディアへの出演から始まります。
足元である地域メディアへの出演回数を重ねれば、「地元マーケットへの有効かつ濃い情報発信」になりますよ、というものです。
ここでは軽妙なトークもその場の空気に合わせる余計な配慮も必要ありません。
自らの専門性や思い、エピソードなどをできればストーリー性をもって、むしろ愚直に伝えるくらいが好ましいと思っています。
コロナ禍の中でもマスクをつけて生放送。
つづく
今日の川柳コーナー
◆部下の名を 思い出すまで 約5分
「あー、そこの君、えーとほら、例のあの件だけどね・・・」
「所長!何をおっしゃっているのか、さっぱりわかりません!」
思い出せないのは名前だけじゃなくて・・・・