主体はあくまでもこちら側にある―タレント枠?文化人枠?社長のポジションは・・―Ⅱ
テレビ業界に設けられているらしい「文化人枠」と「タレント枠」というカテゴリー。
タレントなどがバラエティー番組に出演するのは「仕事」なので、ちゃんとしたギャラが支払われるが、大学教授や作家などが出演するときは文化人コメンテーターとしてのゲスト扱いなので、わずかな出演料しか支払われない、というルールになっているようです。
経営者がメディアに登場する際にも、おそらく「文化人枠」として取り扱われることでしょう。
その中には、面白い社長、ユニークな経営者、名物会長、といった人々の出演もよくあることで、一種のビジネスタレントとしてのポジションを確保しているようにも見えます。
そうすると
「つまり、「情報発信(アウトプット)」に長けるということは、テレビなどによく出て周りから注目されているああいう存在になれ、ということなのか?」
と解釈される経営者がいるかも知れません。
「ビジネスタレントみたいな存在を目指せということか?」
といった、疑問も持たれるかも知れません。
結論から申し上げますと、私がお勧めしている、「情報発信(アウトプット)」に長けた経営者というのは、ああいう存在とは全く一線を画すものです。
ビジネスタレントというのは、その発言や発想がユニークで、番組内でのレスポンスやテンポがよく、当意即妙にトークをつなげられる、しゃべりのキレのいい人ということになります。
つまり、その番組の主旨に沿って、いかようにも自分の考えや言葉をコントロールできる人のことなのです。
ということは、主体はその番組の方にあるのであって、その主旨に沿った発言ができなければ、番組にとって出演する人の価値はないことになります。
一方、「情報発信(アウトプット)」は、手段としてメディアを使うことはあっても、主体はあくまでもこちら側にあります。
メディア側の主旨に合わせる必要はありません。
したがって、自身の専門性やプロとしての見解、ストーリーなどを自らコントロールしながら伝えることになるのです。
いずれも電波に乗せるということでは同様の行為ですが、そもそもの主体性がまるで違うので、結果として表れるものも自ずと異なってくるのです。
自分の見解を熱くしゃべっています。
つづく
今日の川柳コーナー
◆筋トレも ほどほどがいい この年じゃ
◆筋トレの 効果出る前 筋肉痛
あイテテテと言いながら、筋トレやってます。