経営者のメディア戦略を考える―タレント枠?文化人枠?社長のポジションは・・―Ⅰ

テレビのバラエティー番組などでよく、その出演者が「文化人枠」なのか「タレント枠」なのか、ということが取り上げられるのをご存知でしょうか。

出演者は、その人の社会的ポジションに応じて、どういった立場で出演するのかが、あらかじめテレビ局の側でカテゴリー分けしてあるというのです。

 

作家や大学の先生などがインタビューに応じる際に、

「私は文化人枠(わく)での出演依頼なので、ギャラが安いんだよ。一緒に出ているタレントさんなんかとはけたが違うんだよね。」

などとボヤいているのをお聞きになったことがあるのではないでしょうか。

 

あれはつまり、お笑いタレントなどがバラエティー番組に出演するのは「仕事」なので、きちんとしたギャラが支払われるが、大学教授や作家などが出演するときは文化人コメンテーターとしてのゲスト扱いなのでわずかな出演料しか支払われないのだ、というものです。

ここでは「仕事」と「ゲスト」というカテゴリー分けがきちんと成されているのです。

 

出演回数の多い文化人の中に、やがて芸能プロダクションなどに所属する人が出てくるのは、そういったギャラに関するメディア業界の裏事情、といったことがあるのではないでしょうか。

マスメディアへの登場は、プロのタレントでなくても、何かしら専門性を持っていれば、その人のキャラクターなどによってチャンスが結構巡ってくるケースもあるのです。

 

さて、私が経営者にお勧めしている「情報発信戦略」の中には「メディアへの登場」も含まれています。

私がお勧めしている「情報発信(アウトプット)」のバリエーションは、自社の発信したい情報をSNSなどデジタル系の媒体を通じてだけではなく、従来のアナログ媒体である、ラジオやテレビ、新聞なども大いに利用してください、ということになります。

 

そうすると中には冒頭に書いたような、テレビによく登場する「文化人枠」みたいなものなのか、と想像する方もいるのではないかと思います。

文人枠の中には大学教授や作家などだけではなく、企業経営者が登場する場面も多々あるからです。

 

                テレビにも出ました。担当女子アナと。

つづく

 

今日の川柳コーナー

◆女子アナも 悩みの多き 普通の子

◆テレビでは 文化人枠 ギャラはなし

まあ、宣伝になればそれでいいんですけど・・・

地方局の女子アナは極めて普通の女の子でした。