IVYファッションとの相性は・・―靴が好きでして・・・これまで私が愛用してきた靴の歴史―Ⅲ
靴はおそらく平均的な成人男性に比べて、かなりたくさん所有している方だと思う。
そんな私でも黒の紐革靴については、誰もが無難と言うだけで履いているに過ぎないしろもので、そんなに履く機会もないだろうという偏見に近い考えを持っていた。
さすがに、そんな風には思わなくなったものの、やはり所有しているのは圧倒的に茶系の靴が多い。
もう遠い昔のことではあるが、最初に買ったまともな革靴は、茶系のコインローファーだった。
メーカーはリーガルで、値段は確か8千円台だったと思う。
今考えればずいぶん安いなあと感じるが、大学1年生のときだからもう50年近く昔の話になる。
当時、おそらくリーガル以外のメーカーのものは4千円台か5千円台で買えたはずだ。
大学時代はIVY風のファッションをしていたから、リーガルの靴はやや高値の華ではあるものの、学生定番の革靴だった。
リーガルはファッションブランドのVANと提携して、IVYスタイルの若者向けにコラボ商品なども作っていたはずである。
私もそういった風潮に乗っかって、その手の靴を買って履いていたと思うのだが、先述の最初に買ったリーガルのローファー以外は、はっきりとは思い出せない。
かろうじて思い出すのは、これまた最初に買ったスニーカーである。
当時スニーカーは、まだナイキやニューバランスなどの企業自体が存在していなかったので、ブランドも限られていた。
あの頃人気だったのは、なんといってもコンバースとケッズであり、このアメリカの2社が双璧をなしていた。
コンバースのオールスター。この色は珍しいです。
私が最初に買ったのは、ケッズのキャンバスのスニーカーで、先述のリーガルのローファーを買ったときくらいうれしかったのを覚えている。
ケッズはつま先の横に赤と青のワンポイントラインがくっついているのが特徴で、ファンにとってはそれがまた何とも言えない魅力になっていた。
ケッズのスニーカーはコンバースのオールスターと人気を2分しており、世の中にはケッズ派とコンバース派がいたものである。
もっとも、私はどっち派ということもなかったので、あとでコンバースのオールスターも購入して愛用していたが・・・
スニーカーも、このアメリカブランドの2社のものは、他より少し価格は高目で、日本のものが3千円から4千円くらいで買えていたころ、6千円から7千円くらいはしたと思う。
ファッションこだわり派にとっては、スニーカーと言えばこの2社でなければならず、少々無理してでも手に入れたのだ。
これは、昔リーガルよりももっと高価で手が出なかったバス・ウィージュンのローファー。
今では、2万円台前半とそれほど高い方には入らなくなった。
つづく
今日の川柳コーナー
◆ゆく春に 心で祝う 花見酒
今年は、騒げなかったもんなあ・・・・