はたして辿ることができるか―靴が好きでして・・・これまで私が愛用してきた靴の歴史―Ⅳ

学生時代IVYファッションに入れ込んでいたこともあって、リーガルのローファーやケッズかコンバースのスニーカーは欠かせないアイテムであった。

これらの歴史を掘り起こしていけば、靴に関する私の思い出といったものをたどることができるだろうか。

 

以前、コートについてこのブログで書いたことがある。

コートなんて、一生のうちにそんなに数を買うものでもないから、何回か書いたらすぐ終わるだろうと思っていた。

 

ところが書き始めると、年を重ねるうちには意外に結構多くのコートを所有したり手放したりしていたことが判明して、予想をはるかに超える長編になってしまったのである。

それでも、コートについては記憶をたどることが可能で、これまでに所有し愛用したほぼすべてのものを網羅することができた。

 

しかし、今振り返ってみれば、これができる洋服はコートくらいで、他の衣類は買い替えた頻度も数も多すぎて、とても辿ることなどできないだろうと思う。

靴も同様である。

節目節目で、印象に残ったものはあると思うが、すべてを追っかけるのはとても無理なので、現在手元にある靴とその思い出やエピソードなどを中心に書いてみようと思う。

 

ということで、あらためて靴箱を眺めてみると、現在活躍しているものでそこまで古いものはない。

やはり、大事に履いたとしても靴は消耗品だということなのだろう。

 

ただ、近年月日の経つのが異常に速く感じるようになったから、買ってからまだそんなに経っていないと思っていても、もう10年やそこらは過ぎているのかも知れない。

この中に、思い出深いもの、或いは印象深かったものというのはあるだろうか。

 

と、そんなことを考えながら見ていたら、2足の靴が目に入ってきた。

それぞれ、ルイヴィトンとサルバトーレフェラガモのものである。

 

後にも先にも、こんなブランドの靴はこの2足だけである。

フェラガモはそもそも靴専用のブランドだったから、そうでもないが、ルイヴィトンなんて普通は買わない。

この2足は家族でハワイに行ったときに、免税店で買ったものである。

 

この2足を見ていると、靴そのものよりも「ああ、家族であんな旅行をしたんだなあ・・・」と思い出すのだ。

2足ともそんなに頻繁に履かないのできれいにしているが、ハワイに行ったのはもう15年以上昔のことである。

 

15年も使っていればもっと傷んでいてもいいはずだが、先述のようにそんなに履かなかったので状態はいい。

だから、逆にハワイに行ったのは、ついこの前のことだったような気がしていたのだ。

 

しかし、実際は15年以上も経過していたのである。

この状態の良い靴を見ていて私は錯覚していたことになる。

そういう意味では印象深い靴たちと言えよう。

 

フェラガモ(左)とルイヴィトン(右)。15年以上っ経ったかなあ・・・

つづく

 

今日の川柳コーナー

◆散る桜 今年も俺は 一人なり

そーいえば、去年も一人だったぞ。