2,3ヶ月に1回は中途半端―年1で行くか、月次で行くか、経営にどう向き合うかは社長次第―Ⅶ
税理士と顧客の契約の仕方には「年1」と「月次」の2つのパターンがあります。
前者の、年1回の決算及び税務申告のお手伝いだけでは、経営に関して十分な助言を提供することはできません。
月々、帳簿や数字を拝見させてもらい、月次の試算表を作成することによって、はじめて経営助言が提供できる前提条件が成立するのです。
にもかかわらず、様々な理由によって「月次までは必要ない」というお客さんも多いので反証させていただきました。
我々の意見としては、「月次」の関与は必要であり、企業経営に対してお役に立てるということです。
年1回では、経営に関してほとんどなんの助言もできないというと、
「月に1回は多すぎるし、お金もかかるので2,3ヶ月に1回という関与し方はできないか?」
という質問をされるお客さんもいらっしゃいます。
もちろん、そういった考え方もできないわけではありませんが、これは次の二つの理由でいかにも中途半端です。
・2ヶ月ごとにとか3ヶ月ごとに数字を締めて作成するという形式の試算表(財務諸表)というのは存在しませんので、どちらにしても月次の試算表を2ヶ月分3ヶ月分お見せすることになります。
・せっかく月次試算表を作成するのに、2ヶ月前3ヶ月前のものを見ても、経営にはほとんど役に立ちません。
おわかりでしょうか。
おそらく、経費をなんとか抑えられないかということで、数ヶ月に1回という発想が出てくるのでしょう。
しかし、これでは「年1関与」と「月次関与」の中間をとるというよりも、経費が増すわりにはあまり効果が得られない、という両者の悪いところ取りになってしまいます。
前にも述べましたように、「月次関与」はそれなりにお金がかかることになりますが、「濃い関与」になりますのでそれによって得られるメリットもまた大きいのです。
経営に前向きに取り組まれるのであれば、私たちとしては、是非とも「月次関与」をお勧めしたいところなのです。
つづく
今日の川柳コーナー
最近、全く飲みにも出ていないので、昔のことを思い出して書きます。
ややリスクはありますが・・・
◆夜の蝶 昼間出会うと あんた誰?
◆今の人 誰よ?と怖い 妻の勘
身に覚えのある方に分かると思うのですが・・・・