「資金繰り」の問題は、経営者の悩みのタネ―年1で行くか、月次で行くか、経営にどう向き合うかは社長次第―Ⅰ

日本には7万数千名の税理士がいます。

結構難しい国家資格なのですが、数としてはかなり多い方といえましょう。

全体の6割が税務署出身の税理士と言われていますので、純粋な「試験組」はもっと少ないことになります。

 

とはいえ、「税理士」を名乗ることに変わりはありませんし、普通はどうやって資格を取ったかなどいちいち詮索されることもありません。

したがって、一般的には、みな同じような専門的知識があって、同じようなサービスを提供してくれるものと思われているのではないでしょうか。

もちろん、専門的知識にばらつきがあって、あっちの税理士とこっちの税理士では結果の数字が全く違う、などということになっては大変ですから、きちんとした関与がなされていれば、当然同じ結果になるはずです。

 

「税法」というのは他の法律と違って、「数字」がベースになりますので、幅のある解釈にならないようかなり緻密に作られています。

そこのところが、あまりにもその作り込みが細かいために、素人には手に負えない、という事情もあって我々税理士の出番になるわけです。

 

とはいえ、車のハンドルといっしょでまったく「遊び」がないわけではなく、多少の「解釈」の余地もあります。

そこのところの「加減」を教えてくれ、というニーズも我々の仕事の一部といえましょう。

 

ただ、普通の中小企業が、1年中「税法」解釈に関する悩みがあるはずもなく、我々税理士の日常業務は、また別のところにその大きなニーズがあることになります。

我々税理士の、日常的な大きなニーズというのは、いったい何になるのでしょうか。

 

それはなんといっても「経営」ということになるのではないかと思います。

特に、お金(資金)があるのかないのか、足りるのか足りないのか、使っていいのかキープしておいた方がいいのか、といった「資金繰り」の問題は、経営者の悩みのタネといってもいいでしょう。

 

私は、そういった領域にまで踏み込むのが、現代の税理士の役割と思っています。

したがって、お客さんの側も遠慮なくその手の疑問はぶっつけてもらいたいのです。

 

 

つづく

 

本日の川柳コーナー

同級生はみな「定年」ということが大きなテーマだったみたいです。

私に定年はないのですが、カミさんの解釈はまた別のようで・・・

◆自営業 定年ないけど 妻は去り

◆妻宣言 私の定年 今年まで

◆退職金 月々ずっと 払ってね

まあ、そういうわけで・・・・(;´д`)

ちなみにカミさんは、孫の面倒見に行ってるだけでそんな深刻なものではございません。