「情報発信(アウトプット)」に慣れなければ到達できない世界―追求すべきは「専門性」に裏打ちされた「独自性」―Ⅳ(おしまい)

税理士として税務の専門性を顧客に提供しているという立場と、「経営者による情報発信戦略の構築」のコンサルタントという独自理論を提供する立場の二刀流を実践している私は、どちらに軸足を置くきなのでしょうか。

これに答えることは、なかなか難しい話ではありますが、いずれにしてもそれぞれが持つ専門性を提供していくという点は共通しています。

 

とはいえ、専門性という点を極めて限定的に捉えるとすれば、ほかの同業者の発信する内容とそれほど違いがない、ということにもなるでしょう。

ただの専門性の紹介だけであれば、誰が「情報発信(アウトプット)」しても似たようなものになるからです。

 

例えば、私のブログやコラムを「税務」という専門性に狭く特化したとしたら、そんなに独自性の強い内容を「情報発信(アウトプット)」に盛り込むことはできません。

つまり、税理士であれば誰が「情報発信(アウトプット)」しても似たようなものになる、という可能性は大きいのです。

 

ということは、社長の「情報発信(アウトプット)」は、専門性をきちんと担保しながら、独自性も盛り込まなければ興味深いものにはならない、という難しさが問われることになります。

おそらくこのレベルの「情報発信(アウトプット)」は、簡単に手に入るものではないでしょう。

 

多くの人に興味を持って注目される「情報発信(アウトプット)」というのは、同業者であれば誰もが持っているところの専門性と、そこから派生する独自の視点というものを持っている必要があるのです。

税理士的な専門性だけでなく、独自の世界観を持つコンサルタントの領域も取り込みたいところです。

 

「税理士的な専門性とコンサルタントの独自性を合わせ持った経営者による高度情報発信戦略

という高いハードルを実現するためには、なんといっても粘り強く「情報発信(アウトプット)」を継続し続ける、ということが必要です。

そうやって「情報発信(アウトプット)」に慣れなければその世界には到達できないからです。

 

結構大変なチャレンジであることは間違いありませんが、他の追従を許さないであろうこの課題に是非向き合ってみてはどうでしょうか。

 

 

おしまい

 

今日の川柳コーナー

山路来て なにやらかゆし スギ花粉(松尾芭蕉の「山路きて何やらゆかしすみれ草」をもじってみました。)