「情報発信(アウトプット)」は、現代の経営者が手に入れた極めて大きなプレゼンツール―営業、売り込み、CMが敬遠される時代の事業戦略―Ⅳ(おしまい)
インターネットという現代的なテクノロジーが普及したおかげで、SNSなどパーソナルメディアとしての媒体を手に入れた一般消費者。
しかも双方向性であるこれらの媒体を通じて、消費に際しての大きな「選択権」を手にしたのです。
こうやって「受け手」から「選び手」の立場に変化した消費者は、売る側にとって手ごわい存在になりました。
この手ごわい「選び手」となった消費者に、積極的に選ばれるための有効な手段が「情報発信(アウトプット)」なのです。
「情報発信(アウトプット)」の総量は、選ばれやすさにほぼ比例します。
「質」も重要ですが、一定の「量」は間違いなく必要になります。
それを確保していなければ、「検索」に引っかかってこないからです。
とはいえ、「情報発信(アウトプット)」しさえすれば何でもいいのか、といえばそうではありません。
「検索」された結果のコンテンツがあまりにプアであれば却って逆効果です。
そういう意味では一定のクオリティ、「質」はやはり重要なのです。
「情報発信(アウトプット)」は、とにかく始めることが大事です。
「量」の問題は、とにかく始めなければ解決できないからです。
「質」は、「量」をこなしているうちに、少しずつ高くなってくると思います。
冒頭に事業者と消費者の意識のギャップについて書きました。
消費者でありながら事業者としての立場も持つ経営者の悩みには複雑なものがあります。
しかし、そのギャップを埋める有効な手段の一つが「情報発信(アウトプット)」なのです。
また営業や売り込み、CMなどが難しい世の中になったとも書きました。
これらをやめる必要もなければ、なくなることもありません。
これらを続けながら、さらにプラスすべき有効な手段として「情報発信(アウトプット)」があるのです。
「情報発信(アウトプット)」は、現代を生きる経営者が手に入れた極めて大きな意味を持つプレゼンツールなのです。
私は「情報発信(アウトプット)」を活かすことなく現代経営は成り立たない、とさえ思っています。
多くの経営者に、そのコツとエッセンスを少しでも早く手に入れていただくために、ご協力は惜しまないつもりです。
膨大な情報が飛び交う世の中
おしまい