社長が積み重ねてきたキャリア、経験、ノウハウ
それは貴重な企業資産―「情報発信(アウトプット)」の「定量要因」と「定性要因」を考える―Ⅳ(おしまい)
それまで展開した様々な「情報発信(アウトプット)」を、ネット媒体を利用することによって繰り返し再発信できるようになりました。
そういった手法に精通することで、かなりの「情報量」を世の中に拡散することが可能になったという一昔前であれば全く考えられなかった現代ビジネス社会。
しかし、その画期的なテクノロジーに気づいている経営者は少数派であり、語るべき内容についての理解もいま一つです。
経営者はここで何を語るべきなのでしょうか。
そこで語られるのは、自らの専門性であり、鋭い切り口であり、深い洞察力といったことになります。
経営者という立場であれば、普段ビジネスを通じて向き合わざるを得ない様々な課題そのものが、「情報発信(アウトプット)」のネタとなるのです。
こういった課題に対して、常に考察を加えそれにきちんとしたコメントを加えることができれば、経営者らしい「情報発信(アウトプット)」ということになります。
いかがでしょうか。
こういう風に書いてきますと
「そんな高いハードルは俺には無理無理!とても対処できないよ。」
という声が聞こえてきそうです。
しかし、これは少しまじめに硬く書いたのであって、何も初めからそんなに肩ひじ張る必要はありません。
最初は、あくまでも、そういったレベルが要求されるのだ、という自覚だけあればいいと思います。
そもそも、経営者は積極的に「情報発信(アウトプット)」すべし、と私が推進する原点は、
「社長が積み重ねてきたキャリア、経験、ノウハウといったものを、埋もれさせてはいけない。
それは貴重な企業資産である。」
という発想から始まっています。
社長には、すでに発信すべき貴重な情報資産が内包されているのです。
それを解放させる経営者があまりに少ないので、もったいないことになっている、と私は思っています。
この「質」の問題は「量」をこなしていれば、やがて解決されていきます。
とにかく、一刻も早く経営者は自らが先頭に立って、己の事業に関する「情報発信(アウトプット)」を始めるべきなのです。
こういう説もあります。
おしまい