自然に書くことはいくらでも湧いてくる世界へ―「情報発信(アウトプット)」を長く続けるコツとその効果―Ⅳ(おしまい)

          これも「情報発信(アウトプット)」の一つの姿。

 

さて、ここまで述べてきましたように、常に「問題意識」をもって発見した「問題」や「課題」そのものを「情報発信(アウトプット)」していく、ということは、これまでの企業活動にはなかった面白い試みといえましょう。

またそのことが、企業内にある「問題」や「課題」を早期に発見できるという意味で、リスクヘッジにもなるのです。

 

また、ここでさらに考えられるのは、その解決へのプロセスも「情報発信(アウトプット)」の材料になるということです。

「問題」や「課題」にどんな風に向き合い、どう考え、具体的にどんな解決策を打ったのか、という「プロセス」そのものが興味深い読み物となります。

 

企業内に起きるこういったこと(「問題」や「課題」の発見からそれを解決する「プロセス」までを含めて)全般が「情報発信(アウトプット)」の材料となるので、常に「問題意識」を持って経営にあたっていれば、冒頭に申し上げた「ネタ」に困る、という現象は起きないのです。

つまり、企業活動に向き合うことと、「情報発信(アウトプット)」は本質的にはイコールなのです。

 

通常、そんな意識を持たない経営者にとって、ここは「分離されたもの」と解釈されています。

そのために、「情報発信(アウトプット)」に際して、別にわざわざ「ネタ」を探さなければ書くことがない・・・と、なるわけです。

 

経営者の「情報発信(アウトプット)」は、自社の「問題」や「課題」が発信のテーマになり、その解決へのプロセスもまた発信のテーマになる、ということを頭に入れて常に取り組んでみてください。

そうすれば、なにかないか、と「ネタ」を探し回るよりも、自然に書くことはいくらでも湧いてくる、という状況になるはずです。

 

まあ、ここまですべてが理想通りにすんなりいく、とは思いません。

まずは、「情報発信(アウトプット)」に取り組んでみて壁にぶっつかったら、通常の企業活動とその「情報発信(アウトプット)」を分離させない、という今回の考え方をぜひ取り入れてみてください。

 

 

おしまい