本当は「ネタ」に困ることはないはず・・―「情報発信(アウトプット)」を長く続けるコツとその効果―Ⅰ

 

経営者が「情報発信(アウトプット)」を続けていれば、必ずと言っていいほど「ネタ」に困る時期が出てきます。

当初、自社の持つストーリーやエピソードなど、あらかじめ準備したコンテンツを発信することでかなりのところまで行けることは行けます。

 

また、そこから発生させた横展開や多少の応用を効かしたバリエーション展開なども可能です。

しかしやがて、そういったやり方だけではなかなか厳しくなってくるのです。

 

これは、ある意味当たり前のことで、私のお勧めする「情報発信(アウトプット)」そのものが終わりのない長期戦なのです。

したがって、初めかなりまとまった分量のコンテンツを、経営者と一緒に用意するとはいえ、いつまでもそのストックに頼っていたのでは、足りるはずがありません。

 

さて、こんなときいったいどうすればいいのでしょうか。

ここで考えなければならないのは、「どうすればいいか・・」というよりは「どう考えればいいのか・・・」ということなのです。

 

それは、経営者の「情報発信(アウトプット)」を、単なる方法論で考えていたのではきりがないからです。

「情報発信(アウトプット)」が単なる作業となってしまったのでは、ネタを探しては発表する、また探しては発表する、という単なるワークの繰り返しになってしまうことになります。

 

これは経営者の「情報発信(アウトプット)」が、肝心の企業活動から遊離してしまい、単なる一つの作業になってしまった結果といえるでしょう。

そういった作業的な取り組みなど、経営者がやるべきでないことはいうまでもありません。

 

さてこのような繰り返しになった結果、冒頭の「ネタ」に困る、といった表現が出てくるのです。

私は、このコラムの入口をわかりやすいものにするために、「ネタ」に困る、という表現を使いました。

 

しかし、実は常に「情報発信(アウトプット)」に本質的に向き合っていれば、この「ネタ」に困る、という現象は出てきません。

どうしてそうなるのでしょうか。

 

 

 

つづく