自分自身に向けてのものでもある―そもそも社長の「情報発信(アウトプット)」は誰に向かってのものなのか―Ⅲ
常に問題意識を持つことが大事!
まずは、内部のスタッフにこそ深い理解を求めておきたいところの、社長の「情報発信(アウトプット)」。
しかし、現実にそれを強要することが難しいとすれば、中間管理職の社員を通じて伝えるなどの工夫などを含めて、日頃からの伝える努力が必要といえましょう。
社長の「情報発信(アウトプット)」が、一般の読者や聴取者と同レベルにしか社員に理解されていないとすれば、それは問題です。
同じ組織の中の人間である社員は、もっと身近でもっと深いよき理解者であるべきです。
また、そうでなければいくらいい「情報発信(アウトプット)」をしていても、その効果は半減します。
せっかくの「情報発信(アウトプット)」なのですから、できれば組織的な理解を得たうえでのものにしたいものです。
さて、ここまで社長の「情報発信(アウトプット)」は、社外に向けてだけでなく社内に向けて行なうということも意識すべし、と、書いてきましたが、もう一つ大事な対象があります。
それは、「情報発信(アウトプット)」は自分自身に向けてのものでもある、ということです。
「何を奇異なことをいうのだ!」
と思われるかも知れません。
「情報発信(アウトプット)」を行なっている当の自分自身に向けて行なう「情報発信(アウトプット)」なんてあり得るのか?!と思われることでしょう。
これは「常に問題意識を持つ。」と、いうことをお伝えしたくて言っているのです。
これは、より高度な「情報発信(アウトプット)」の再生産という意味では欠かすことのできない考え方であり、必須条件なのです。
何か一つのテーマに関して、コラムなりブログなりラジオなりで「情報発信(アウトプット)」を終えたとします。
終えた直後は、それはそれで、一見完結したように見えるかも知れません。
しかし、よく考察してみれば、すぐそれに続く新たなテーマは常に発生しているもので、それに取り組むことを自らに課していくことになります。
これが「常に問題意識を持つ。」という、普段訓練された意識の持ちようが生み出す、最も大きな効果の一つなのです。
つづく