九州の良さをアピールする戦略が急務!!―「情報発信」の弱さは産業構造の弱点にまで通じる―Ⅰ
先日、新聞を読んでいたら次のような記事がありました。
九州運輸局初のイメージアンケート「九州の食・温泉 情報発信不足?」
―欧米壕訪日経験者 最下位の回答―
というものです。
どのような内容かというと
―九州運輸局は30日、旅行の滞在期間や消費額が多いとされる欧米壕5か国の計750人を対象に、九州観光のイメージを尋ねた初めてのアンケート結果を発表した。
「食」や「温泉」に魅力を感じている人が少ないことが分かり、同局は「九州の良さをアピールする戦略が急務だ」としている。―
これは、九州出身の私としてはかなり意外な感じがしました。
「食」にしても「温泉」にしても、観光地としてみた場合、九州はそこそこ上位に来ると思っていたからです。
特に、「温泉」の場合は料理と違って、その人の好みや主観ではなく、もともと湯が豊かに湧き出ているかどうか、という条件だけによるものですから、よもや九州が下位にくるとは思いもしませんでした。
温泉に関しては、九州はその数において地域的に恵まれているので、支持者も多いだろうと思っていたのです。
この点に関するアンケート結果は次のようなものでした。
なお、このアンケートは、英国、フランス、ドイツ、米国、豪州に住む訪日経験者に尋ねたものです。
―日本国内9地区ごとにイメージを尋ねた結果、九州の「食べ物がおいしい」と答えたのは23,3%でワースト。
「温泉が豊富で魅力的」も、トップの近畿より10ポイント以上低い12,5%にとどまり、最下位だった。―
これは、九州の観光業者にとっては、かなりショッキングな数字なのではないか、と思います。
つづく