ふんとぷん―言葉は変わる。正しい日本語は?―
最近、ユーチューブの動画をよく見ている。
動画といっても面白系のものや珍しい系とかではなく、ビジネス系のものが多い。
実に様々な動画がアップされていて、情報収集先としては、これまでにはなかったネタ元で興味深い。
今日はその動画の内容そのものではなくて、そこで耳にした言葉使いが気になったので取り上げてみたい。
動画の始まりに次のようなナレーションが入った。
「これからお届けする3分間の動画を見て、なにかあなたのビジネスの参考になれば・・・・」
と、始まるのであるが、この中の「3分間」を「さんふんかん」と読んでいて、私には気になったのである。
私の感覚では「3分間」は「さんぷんかん」だろう、ということになる。
以前、娘が「4分間」を「よんふんかん」と言っていたのも気になった。
「よんぷんかん」だろう、と思ったからだ。
1から10までで整理してみよう。
1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分
いっぷん、にふん、さんぷん、よんぷん、ごふん、ろっぷん、ななふん、はっぷん、きゅうふん、じゅっぷん・・・となる。
「ふん」は、2、5、7、9で、「ぷん」は1、3、4、6、8、10ということになる。ここに特別な法則はなさそうだ。
ただ、3と4は、動画のしゃべり手も私の娘も「ふん」と読んでいたように、若い人には「ぷん」よりも「ふん」の方が、耳慣れているのかも知れない。
極めてハッキリしているのは、1と6と10で、これを「いちふん」とか「ろくふん」とか「じゅっふん」と読む人はいない。
微妙なのは8で、私は「はっぷん」と読んだが、「はちふん」と読む方が自然に感じる人もいるかも知れない。
言葉というのは時代とともに微妙に変わっていくもので、昔の常識がそのまま通じるとは限らない。
「ふん」と「ぷん」の使い分けについては、私の場合上記のようにしているが、これも変わっていくのだろう。
いずれにしても、正しく美しい日本語を残していきたいものである。