若い経営者を中心に大きな支持を・・―今、一つの業界で起こっている大きな変化―Ⅰ
私は、会計事務所の所長というポジションとコンサルタント業という2足の草鞋を履いています。
そんな中、近年、前者である会計人の業界に大きな変化が起こっています。
それはまさに、恐ろしい変化といってもいいような現象で、今後、旧いタイプの業界の存続を左右するような事態に発展しかねないのです。
いったいどういうことでしょうか。
そもそも、大手の会計法人のような業態は別として、街の会計事務所或いは税理士事務所は、構造不況業種の一つと言っていいでしょう。
まあ、これは当たり前といえば当たり前の話といっていいでしょう。
現在、年間何十万社という中小企業が廃業に追い込まれているのが日本の現状です。
そんな経済環境の中、その中小企業をメインクライアントとする我々の業界が厳しいのは当然のことなのです。
昔に比べて、クライアントの数を大きく減らしてしまった、という古くから経営している会計事務所の話は枚挙にいとまがありません。
長年実績を積んできた古参の事務所も、この大きな流れには抗えないのが厳しい現状と言っていいでしょう。
ところが、そういう状況下にあってお客さんの数をグングン伸ばしている事務所もあるのです。
中小企業が急速にその数を減らすという、現代社会の流れとは逆に、そういう現象が起きているというのは、いったいどういう原因によるものなのでしょうか。
そういった事務所をウォッチングしてみると、これはほぼ例外なく所長が若手で、もちろん手書きの経理などには全く対応していません。
いずれも最新のテクノロジーを駆使して、やはり若い経営者を中心に大きな支持を集め初めているのです。
これはいったいどういうことでしょうか。
昨今言われているIT或いはAI、RPA(業務自動化、ロボット化とも言われる)といった現代的なテクノロジーを駆使しているからでしょうか。
現代的なテクノロジーによるのか!?!
つづく