「情報発信(アウトプット)」は現代に生きる企業の基本業務―すべての取り組みの前に社長がまずやるべきこと―Ⅳ(おしまい)
より広域な商圏においては、これまでやってこなかったような、強めの自社アピールが必要になるにもかかわらず、その点がまだ弱いといわざるを得ない地方における中小企業の現状。
当然行なわれるべき「自社の存在をアピールする」という試みは、今後どうしていけばいいのでしょうか。
費用やノウハウといった面からメディアを、自社の広告宣伝に使うことができなかったのが、地方の中小企業を取り巻く環境でした。
ところが、現代では「情報発信(アウトプット)」を取り巻く環境が大きく変化してきました。
メディアに変わるものとして現代社会では、SNSなどインターネットを介した「情報発信(アウトプット)」が可能になってきたのです。
近年、もっとも変化したのはこの点ではないでしょうか。
にもかかわらず、こういった媒体を戦略的なレベルにまで落とし込んで取り組んでいる企業は極めて少数派です。
どちらかといえば、年配の経営者にはネット社会を、リスクばかり先に考えて、ネガティブに捉えている人の方が多いくらいです。
こういった現状ですので、地方における中小企業の「情報発信(アウトプット)」は一向に進まないのです。
こういった現状はいったいどういった結果をもたらすのでしょうか。
もっとも端的に言えるのは、マーケットとの接点を積極的に求めていくこちらからの「情報発信(アウトプット)」がなければ、高度情報化社会における我が社の存在はほとんど認識されないということです。
こういった結果が明らかであるにもかかわらず、それを実践している企業はまだ非常に少ないのが現状なのです。
古典的な課題のようで、案外実践されていないこの「情報発信(アウトプット)」という現代に生きる企業が取るべきはずの基本的な業務。
これは、企業が抱える様々な他の課題とは完全に別枠で、自らの存在を示すための「情報発信(アウトプット)」は、もっと積極的に行なわれるべきなのです。
東京ビッグサイト、ここでは今日も先端のビジネスが紹介されています。
おしまい