情報発信しないということは存在しないのと同義―2段ロケット点火のとき、事業には必ず変革期が訪れる―Ⅴ(おしまい)

変革に取り組んでいることそのものを「情報発信(アウトプット)」することで、それが企業の「情報発信戦略」を形成する。

そして、それはやがて全体的な「販売促進戦略」につながっていく、というのが、これまでには考えられなかった現代的な経営手法の一つなのです。

 

そうです。

現代経営において「情報発信(アウトプット)」を積極的に行なわないことは、それだけで「罪」ともいえるのです。

それは、この高度情報化社会において、「情報発信(アウトプット)」を何もしないということは、その企業は存在しないというのと同義になるからです。

 

ただ、何度も言うようですが「情報発信(アウトプット)」を意識的にこのレベルまで持ってくる中小企業経営者は極めて少数派です。

この意識改革はまだまだ難しいといわざるを得ません。

 

とはいっても、こういう世の中ですので、前述のような様々な内部改革に手をつける経営者はある程度出てきています。(それでも少数派ですが・・・)

しかし、その改革を一つの情報として、外に向かって発信しようという経営者は本当に少ないのです。

 

この内部改革という形で2段ロケットに点火したならば、それを機会に「情報発信(アウトプット)」と合わせてパッケージにしなければもったいない話といえましょう。

どうせやるなら、2段ロケットはここまで含めたトータルなレベルで点火して欲しいのです。

 

ここのトータル性が確保されていたならば、企業経営はかなり現代社会に適したものになるはずです。

できればそのことに一刻も早く経営者には気づいてもらいたいのです。

 

企業を巡る経営環境の変遷が極めて激しい今の時代、なんらかの企業内改革は必須条件です。

しかもそれを内側に向かったものばかりでなく、外へ向かうベクトルとしても合わせて強く意識する・・・

ここまで考える経営者は少数派ですので、ここに配慮するだけで大きな差がつくのです。

 

経営者は、経営革新の2段ロケットを発射するときに、「情報発信」についても、是非一度きちん考えてみて下さい。

 

          青空に向かって2段ロケットを打ち上げましょう。

おしまい