地方企業の最も大きな課題の一つは「販売促進戦略」―2段ロケット点火のとき、事業には必ず変革期が訪れる―Ⅲ
企業経営を続けていると必ず訪れる変革の時。
そのとき、正しい方向に照準を定めて、2段目のロケットにいかに点火するかは、経営者の姿勢と力量にかかっているというのがシビアな現実なのです。
さて私は、企業経営上の2段ロケットに点火する際の最も大きな課題の一つは「販売促進戦略」だと思っています。
中小企業、特に地方のそれにおいては、この部門(販売促進)がこれまで最も手薄でした。
少なくとも、これまで関与してきた限りにおいて、この部門に対してきちんと戦略的に向き合ってこられた企業を私は知りません。
販売促進に関しては、地方における多くの企業が、向き合う姿勢、取り組むべきノウハウ、効果への期待、すべてにおいて手薄であるように思えます。
さて、上記のように地方企業においては、ないもの尽くしといった状況が「販売促進戦略」の置かれている現実なのです。
地方企業が、これを身につけ、実のあるものにするのにはどうしたらいいのでしょうか。
「販売促進戦略」について、これから改めて勉強し、我がものにしていくのは、かなり困難なように思えます。
しかし、それは下記のように、意外な方向からの意外な方法によるやり方を試してみれば、思いのほか効果的に解決できることがわかるはずです。
企業内には、販売促進という課題以外にも、企業内改革としてその必要性の高いものはそれなりにあると考えられます。
それらの解決に向かっては、重要性に応じて、優先順位がつけられるべきです。
例えば新商品の開発であるとか、新しい販売方法への挑戦であるとか、従業員の意識改革であるとかは、多くの企業に課題として存在するのではないでしょうか。
そしてその中には、早急に取り組むべき課題もあるはずなので、優先順位としてはその課題から先に取りかかるべきということになります。
ただここで、昔と大きく変わった点が一つあります。
それは、上記の様々な課題とそれを解決するために取り組むプロセスそのものが「販売促進」に直結するということです。
それはいったいどういうことでしょうか。
企業にはいろいろな悩ましい課題があるでしょうが・・・
つづく