わずか1000分の1しかいない!―インプット(情報収集)に比べてアウトプット(情報発信)は圧倒的に少ない―Ⅰ
今回の新型コロナウイルス危機以前からのことですが、私が日頃から申し上げている「情報発信」の重要性に触れた書籍が、徐々に増えてきました。
大きな書店の書棚には相変わらず、広告宣伝のコーナー、広報のコーナー、マーケティングのコーナーなどが、一定のボリュームでそれなりの場所を占めています。
そんな中に、チラホラと「情報発信」について書かれた本が見られるようになってきたのです。
と言っても、専用のコーナーが作られるほどではなく、先述した広告宣伝、広報、マーケティングなどの中にほんのちょっとずつ混ざるようになった程度です。
私のように、日々顧客と接しているビジネス現場から抽出したノウハウを常時まとめて、それをお伝えしている人間からすれば、先述したそれぞれのコーナーに昔から並べられているタイプの書籍はなんだか古臭くなってきたように感じます。
上記のように、広告や広報をカテゴライズするやり方そのものが、なんとなく時代にそぐわないようになってきている、と思われるからです。
私は、私が以前から唱えている「第3の広告戦略」としての「情報発信」の新しい手法が、今後ビジネス上の大きなポジションを占めるようになる、と思えてなりません。
これから、広告や広報が複雑に絡むオムニ化のような現象が、がますます進んでいくのではないでしょうか。
さて、チラホラと見かけるようになった「情報発信」について触れている本の中で、ある著者が
「日本のビジネスマンには、まだ圧倒的にアウトプットが足りない。インプットするだけの人が1万人いるなら、アウトプットまでしている人は10人にも満たない・・・」
といった意味のことを書いていました。
ここで書かれている1万人対10人、というのは、わずか1000分の1ということになります。
「情報発信」を実践する人は、そんなに少ないものなのでしょうか。
確かに本当の意味で、自分のオリジナルな情報を発信している人はほんの一握りかも知れません。
情報発信の一つ「海江田新聞」初回分
つづく