自らの意思で自ら情報を発信する行為―インプット(情報収集)に比べてアウトプット(情報発信)は圧倒的に少ない―Ⅱ

日本のビジネスマンの中で、アウトプットをちゃんと実践しているのは、1万人対10人に過ぎないという分析結果。

ということは、わずか1000分の1にしかならない、という事実。


なぜこんなにインプットに比べてアウトプットの方が少ないのでしょうか。

なぜこんなに差があるのか、理由はいろいろと考えられます。


そんな中で、何といってもまず指摘されるのは、インプットが受動的な立場でもできるのに比べて、アウトプットはその行為のすべてが能動的でなければならない、という点でしょう。


この情報過多の時代にあって、日常生活の中で、なんとなくインプットしていたということは、普通に考えられます。

しかし、何のアクションもなしに、いつの間にかアウトプットしていた、ということはないからです。


つまり、アウトプットは、意図的に行なわなければ、起こり得ない行為なのです。

そういう点では、アウトプットはインプットに比べて、常にひと手間かかるために「面倒」ということになります。


もう一点大事なのは、例えばFB(フェイスブック)で「いいね」を押すことをアウトプット、と考えているならばそれは違います。

それは、他者の「情報発信」に対する、単なる反応(レスポンス)であって、アウトプットの範疇には入りません。


もっと厳密に言えば、コメントもアウトプットとは言えないのです。

あくまでも、自らの意思で自ら情報を発信する行為をアウトプットとすれば、他者のアウトプットに反応するだけのコメントという行為は、独立した意味でのアウトプットとは言えないのです。

 

 

つづく