巣ごもり(Stay at home)も悪くない?―自宅待機・在宅勤務を楽しむ―Ⅰ
不要不急の外出は避けるように、という緊急事態宣言が出されてから初めての大型連休を迎えた。
毎年やってくるゴールデンウイークに、いつも旅行などの大きな計画を入れていたというわけではないが、今年は特に大人しくしていなければならない。
新型コロナウイルス禍がこれほど顕在化する前から、ゴールデンウイークの計画をたてていた人には残念な結果になったであろう。
私は、今年も特にどうしようこうしようという予定はなかったので、家に籠って片付けなければならないいろいろなことに手をつけるか、と腹を決めていたのである。
とはいえ、5日間もあればそのうち退屈してくるかもしれないなあ・・・と、ぼんやりとは思っていた。
で、どうなったかというと、巣ごもりの5日間はあっという間に過ぎてしまった、という感じである。
そもそも、カミさんが、出産が続いて悲鳴を上げていた娘たちのところへ行ったきりなので、今一人暮らしなのだ。
当たり前だが、家のことは何もかも自分でやらなければならない。
とはいえ、一人暮らしの家事はそうたいしたことではない。
洗濯や掃除は何日かおきにやればいいや、ということでそれほど問題にならない。
アイロン掛けだけは面倒くさいので、クリーニングに出している。
必ずやらなければならないのは3度の飯の支度だけだ。
こいつが最初は面倒で、外食が多かったが、それもすぐに飽きてきた。
料理というのは今までちゃんと習ったことは1度もなかったが、今のように完全に勝手に作れるというのは、そんなに悪くないな、と思えるようになった。
これがカミさんに習うとしたら、いろいろと細かいことをうるさく言われて、早々に嫌気がさしていたことだろう。
家の中にあるもので何を作ろうか・・・というのが、私の密かな楽しみにすらなってきたのだ。
巣ごもり中、やらなければならないこともいろいろあったが、飯の支度に3度3度手を取られるというのも、退屈しない、という点では結構なメリットがあったのである。
これは最新作。イワシの水煮缶と納豆、豆腐のごちゃまぜ炒め。最後に刻みネギをパラパラっと。
つづく