巣ごもり(Stay at home)も悪くない?―自宅待機・在宅勤務を楽しむ―Ⅱ(おしまい)

さて、巣ごもりしながら、外食もままならないとなると、家で3度の飯の支度をしなければならない。

これを嫌と感じるか、いい暇つぶし、頭の体操と考えるかで、随分時間の経過に対する感じ方が違ってくる、ということを発見したのである。(そんなに大袈裟に言うほどのことではないが・・・)

 

そもそも私は、料理をちゃんと習ったことがないので、基礎ができていない。

その上にレシピを見ながら、詳細にその通りに作るのが、すごくめんどくさくて苦手である。

なので、最近の料理はすべて自己流、テキトーレシピである。

 

よく料理の得意な人が、

「冷蔵庫の中のありあわせのもので作ってみました。」

というセリフを吐く。

あれを見ていて、

「いいよなあ・・・あんな風にできればなんかカッコいいよなあ・・・」

と、憧れていたが、期せずしてそうなった。

ただ、あのシチュエーションとはだいぶ違っているが・・・・

 

とはいえ、私の料理は自分が食べるだけのものであり、他者を接待するほどのものではない。

第一できあがってみなければ、結果のわからない料理なので、他人に食べさせるわけにはいかない。

 

途中の味見もほとんどしないために、失敗したときは自己責任で泣く泣く食べる羽目になるのだ。

逆に成功したときは、レシピをしっかり覚えておかなければ2度と同じものは作れないことになる。

まことに私の性格をよく反映しているのが私の料理ということになる。

 

まあそんなことを含めて、家であれこれやっていると、1日はあっという間に過ぎてしまう。

昔は朝寝坊をして「1日が短いなあ。」と感じることが多かったが、今は結構早起きをしても短く感じるようになった。

 

その1日1日を5回足したのが今回のゴールデンウイークだったので、大して退屈する暇もなかった。

今までは、こういった時間を「なんとかして埋めなくちゃ・・・」と、あれこれ詰め込み過ぎていたのかも知れない。

 

働き過ぎというほど働いてきたわけではないが、こんな風に巣ごもりを決め込むのもたまには悪くないな、と思った連休だった。

ブラブラ時間がもっと欲しいとも思う。

 

ただ、近年特に「24時間をもっと長く感じたいな。」とは思うようになった。

多くの人にとっても時間が過ぎるのが早く感じられるようになっているのだろうか。

 

そう考えると人生は案外短いのかも知れない。

今のうちにやりたいことをやっておこう。

     こんな景色もあって家にいるのも苦痛ではないのです。 

 

おしまい