「組み合わせでじゃんけん」をしたらどっちが勝つのか?―人の評価「ブランドじゃんけん」について考える
―Ⅱ
出身大学でかなりイメージに差があるのが学歴によるランキング付け。
と、まあここまで書いてきたものの、たかが大学で一生のブランドイメージを決められたのではたまったものではない、とも思う。
受験をがんばるのが18歳くらいまで、大学に入学して卒業するのが22,3歳くらいだから、人生のかなり前半部分である。
人の一生が80年90年或いは100年と、昔に比べて段違いに長くなった。
そんな現代社会では、大学を出るまでの20年ちょっとといえば、人生の4分の1,5分の1くらいの年数にしかならない。
この間の、受験に強かったかどうか、の実績だけでその人のブランド力が決まる、と考えるのはいかにも不自然である。
そこで、ほかの要素を組み合わせたらどうなるのだろう?と、考えてみた。
学歴だけでなく、その後のキャリアも合わせて「組み合わせでじゃんけん」をしたらどっちが勝つのか?と、考えてみたのである。
例えば、ちょっと極端な例になるが、慶応を出てマッキンゼーに努めていました、という人材と、東大を出て船井総研に努めていました、という人材ではどっちが上なんだろう?
もし中途採用で、この両者が応募してきたら、経営者は果たしてどちらを選ぶのだろうか。
私だったら文句なく慶応マッキンゼーの方を選ぶが、世間もそうなのだろうか?(別に船井総研に偏見を持っているというわけではないのであしからず・・・)
まあ、東大出てマッキンゼーという組み合わせも確率としては高いので、そうなると最強になるが・・・・
別の組み合わせもある。
東大には行ったけれどITについてのスキルはいまいち(そういう人は少ないと思うが・・・・)です、という人材と、大学にはかったるくて行かなかったけれど、いろんなコンピュータプログラムについてはバンバンOKです、という人材だったらどうだろうか?
IT弱いっす、と言われたらどうする?
つづく