自分なりのスタイルを持ちたい―ここ間違うといっぺんにダサくなる・・サイジングという魔物―Ⅵ(おしまい)
さて、ここまでサイジングとかシルエットとかでいろいろと書いてきた。
このテーマでまさかこんなに書けるとは思わなかった。
自分で感じていたよりは、案外奥の深い問題だったのかも知れない。
以前「外し」とか「差し色」について書いたときも、書き始めた当初は、「こんなテーマではそんなにいっぱい書けないだろう。」と思ったが、結局、全9回、7000文字近く書いてしまった。
他人(ひと)よりは、多少は着ることを楽しんでいる方なので、こんな風に書けるのだろうと思う。
着ること(ファッション)において、サイジングは確かに無視できない。
というのは、メディアとかで、「今年の流行色は・・・」とか「こんなデザインが今風で・・・」とか言われても、男の場合、そうホイホイと乗っかれるもんではないのだ。
例えば色でいえば、私が好きでよく選ぶのは、ネイビー(紺)、グレー(灰色)、ベージュなどの基本色である。
これにブルー(青)を組み合わせたコーディネートが多い。
これらの色の組み合わせであれば、ビジネスでもプライベートでも両方いけて便利である。
仮に、赤や黄色が好きだとしても、ビジネスにはネクタイぐらいでしか持ち込めない。
例え、完全プライベートでも、鮮やかな原色を主にしてコーディネートするのは結構勇気がいる。
つまり、総じて男のファッションは保守的なのだ。
そんな男ども世界で、流行にいくらかでも照準を合わせて自分を表現するとしたら、サイズやシルエットにこだわるくらいしかないのである。
それでも、流行をいちいち気にして、着る服をふくらましたり狭めたりするのには少々飽きてきた。
そろそろ、自分なりのスタイルというものを持ってもいい年齢なのではないか、とも思っている。
ファッション業界に振り回されない、自分なりのシルエットやサイジングが掴めたらなあ・・・と、考えている今日この頃なのである。
ややゆったりぎみのサイジングです。これくらいでいけたらいいなあ・・・・
おしまい