真っ当なルールにおいては絶対NGの靴下での「外し」―「外し」の楽しみ・・ファッションはド直球だけじゃつまらない―Ⅶ
「巻もの」で外すというのは、ちょっとおかしな表現かも知れませんが、ある意味「外し」の王道といえます。
「巻もの」は、まさに「外し」にぴったりだからです。
そのほかのアイテムとなると、ホントに少しマニアックになりそうな気がします。
例えば「靴下」で外す、という技(わざ)が雑誌で紹介されていました。
きちんとしたスーツに真っ赤な靴下を持ってくるといった着こなしです。
確か、イタリアの親父さんだったと思います。
この着こなしは、ファッション誌などで紹介されている真っ当なルールにおいては絶対NGになります。
「外し」のテクニックにおいても、決してOKとはなっていません。
そういえば、昔よく指摘されたのがスーツに白い靴下です。
こんな人今もいるのでしょうか。
昔は結構いたのです。
インタビューとか見ていると、これには結構当人(スーツに白い靴下を履いている)に理屈があって、それはどういうことかというと
「自分はあのテロンとした薄手のビジネスソックスだけはどうしても履きたくない。
あんなの履くくらいだったら昔から馴染んでいる白いソックスの方がいい。」
といった主張だったように記憶しています。
これは私の勝手な拡大解釈ですが、こういうことではないでしょうか。
「就職して、体制側の人間となった自分は、心ならずもスーツという体制側を象徴する「制服」を着ざるを得なくなった。
しかし、靴下まであのオヤジ臭いテロンとしたナイロン製のヤツを履かされるのは我慢ならん。
靴下だけはGパンなどに合わせて昔から履いていたカジュアルなソックスにさせてもらう。」
てなところではないでしょうか。
想像力を働かせすぎですかね。
昔、白いソックスにそんな感想を持ったことを思い出しました。
もちろん私はスーツに白いソックスなど履きませんが・・・・
こういう格好のときはカジュアルソックスで構わないのですが・・・
つづく