マフラーやスカーフなど巻物は「外し」のいい小道具―「外し」の楽しみ・・ファッションはド直球だけじゃつまらない―Ⅵ
さて「外し」について「色」や「小物」などあれこれ書いてきましたが、他にどんなアイテムや方法があるのでしょうか。
思いつくものをあげてみたいと思います。
ビジネス系のファッションで何かちょっとした「外し」を持ってくるとしたら、やはり「小物」を使うことになります。
まさかもろに真っ赤なシャツや黄色いパンツを穿くわけにはいきません。
そうすると冬場の場合、装いのちょっとしたアクセントに馴染みがいいのはマフラーということになります。
例えばネイビーのジャケットに真っ赤なマフラーを持ってくると、胸元のコントラストとしての色合いがとてもきれいだと思います。
お客さんと対面する際には、マフラーはもう外しているでしょうから、その前後であれば、鮮やかな色合いのものをつけていてもいいのではないでしょうか。
街を歩くときに、なんだか気分がウキウキしてくるような気がします。
カジュアルな装いの場合、首元にはスカーフが最適です。
私は、ウイークデーは毎日シャツにネクタイを締めていますので、週末はカットソーかセーターのようなストレッチの効いた服を好んでつけています。
そうすると、タートルネックのような首が隠れるものはいいのですが、クルーネックやVネックのものは首元が寂しくなりますので、なにか巻き付けることが多くなるのです。
この場合、服と同系色よりも、色で少し「外し」た方が楽しい気分になります。
素材は、1年中使えるのがシルク。
シルクは、冬場は首元を暖かく保ち、そのほかの季節は、盛夏を除いて首元を快適に包んでくれます。
冬場はマフラーの出番がどうしても多くなります。カジュアルの場合、上記のビジネスウエアのときと違って、ニット製のものを巻き付けても楽しいのではないでしょうか。
巻物は、さすがに夏場はしませんが、その間の季節であれば上記のシルクのほかに綿や麻のものもちょっとしたいい雰囲気を醸し出します。
これは、冬の散歩服。「差し色」ではありませんが、ニットのマフラーを巻いています。
つづく