「外さ」ないを過剰に、意図的に・・・―「外し」の楽しみ・・ファッションはド直球だけじゃつまらない―Ⅴ
ポケットチーフという「小物」で軽く「外し」を楽しんでいる私。
そのほかにどんな「小物」を使った「はずし」があるのでしょうか。
「外し」といえるかどうかはわかりませんが、眼鏡はネクタイに負けないくらいインパクトのある「小物」だと思います。
ネクタイが体の中心に鎮座するとすれば、眼鏡は顔のど真ん中に鎮座します。
相手に与える印象の極めて強い「小物」といえるのではないでしょうか。
眼鏡はサングラスを含めて合計10本くらい所有していますが、常時活躍しているのはそのうち半分くらいでしょうか。
「外し」といっても、眼鏡の演出効果は高く、硬い印象からソフトなものまでその形状や色によって、様々に使い分けることができます。
まず形状でいえば、その素材とデザインで随分違ったものになります。
フレームが金属なのかセルフレームなのか、そのフレームが太いのか細いのか、形がスクエアーなのか丸っこいのかなどで、相手に与える印象がかなり違うものになるからです。
私が眼鏡をかけるときに注意しているのは、むしろ「外し」とは逆で「色」を合わせるということです。
ネイビー主体の服装のときはネイビーのフレームを、グレー系のときはグレーのフレームを、ベージュやブラウン系のときは茶のフレームを、といった具合に、むしろ「外さ」ないようにしているかも知れません。
「外し」は、ファッションの基本を心得た上でやるべきテクニックだと思いますが、それもできるようになったならば、さらにもう一回ひねって「ちゃんと合わせる」ということも意識してやると面白いと思います。
「外す」ことが一つの楽しみだとすれば、ちょっと凝るくらいに「合わせる」のもファッションを楽しむ一つの手段かも知れません。
「外し」の話からは少し外れますが、色を合わせるということで言えば、私は先述の服と眼鏡の色を合わせる以外に、靴とベルトと時計のベルトの色は合わせるようにしています。
まあ気づく人などいない、自己満足に過ぎないこととはわかっているとはいえ、密かな自己規定の一つなのです。
これは以前テレビに出演したときの写真ですが、このときはどこも「外さ」ないかっちりしたファッションで臨んでいます。
眼鏡のフレームも一番お堅いタイプのもの。
つづく