想定外の興味深い展開への遭遇―社長の「好奇心」は情報発信の推進エンジン―Ⅳ(おしまい)
ビジネスへの「好奇心」を満たすために、本業とは特に関係のないイベントに出かけていった私。
経営者という立場であれば、このように本業から少しズレた世界であっても、大いに「好奇心」をもって接してみるというのは必要な行為なのではないでしょうか。
というのは、本筋からちょっとだけ離れ世界に思わぬビジネスのヒントというものは隠れていることが多いからです。
私が、仕事に関連すること7割、個人的に興味のあること2割、それほどでもないこと1割、と書いたのにはそれなりに意味があります。
個人的に興味のあることを3割、としなかったのは何故でしょうか。
それは、この「それほどでもないこと1割」の中に、これまで考えもしなかった新しい発想の芽が隠されているかも知れないからです。
この「1割」といった余白は、持っておくべきではないか、と思います。
例えば、東京など大きな都市に出かけたときなど、目的もなく散歩する、といったことはなかなか面白いものです。
大都市には、それまで予想もしなかったような新しい風景がなにかしら展開されているからです。
先述のビッグサイトで行なわれたフェアのように、明確な目的を持って出かけるのも大いに意味のあることではありますが、特に何も考えないで行き当たりばったりというのもまた楽しいものです。
そこでは、想定外の興味深い展開に遭遇することもあり得るからです。
こんな風に「好奇心」を向ける先を、自分なりに分類して行動してみるのも面白いかも知れません。
とはいえ、「好奇心」というのは、何も上記のように常に「こうあるべき」と、ガチガチに考える必要はなく、それ自体が人生に彩(いろどり)を与える重要な要素だとも思います。
あまり固く考えずに、何事にも興味津々、大いなる好奇心をもって当たってみて下さい。
都市には想定外の興味深い材料がいっぱい。
おしまい