レザーが好きでして―コスパがいいと思って買ったんだが・・・・―Ⅸ(おしまい)
さて、いろいろなレザーウエア遍歴を書いてきたが、なんでこんなにレザーが好きなんだろう?と、改めて考えた。
おそらくそれは何といってもレザーの持つリッチ感であろう。
リッチ感?そんな言葉あったっけ?
カジュアルな衣料でありながら、それほどチープ感(こんな言葉あったっけ?)がないので、どこに出入りするにもそれほど物おじしなくていい。
ペナペナのブルゾンとかでは、中に入っていいものか?と迷うような場所であっても、そんなに気にしなくて入っていける。
このレザーの持つ押し出しの強さは、いい年(67歳ですが何か?)になった私には、まとっていてとてもありがたい一つの特長でもあるのだ。
尤も、そんなことに頼らなくても堂々としていなければならないのだが・・・・
あと、レザーのいいところは「皮膚感覚の安心感」とでも言えばいいのであろうか。
レザー衣料のほとんどはアウターであるが、着ているとなにか一体感のようなものを感じる。
そこはスーツようなちょっと改まった感じの衣料とは、また違った感覚を得られるのである。
レザーはそもそも動物の皮であるから、人間の皮膚感覚とはそれほど違和感がないのかも知れない。
とはいえ、少し残念なのは、平日にはほとんど着る機会がないということである。
当然、着るのは週末や祭日などのプライベートな時間が取れる日に限られることになる。
真夏にはちょっと着られないし、真冬にこれだけでは寒すぎる。
ちょっとそこまで、といった状況では大げさで羽織れない。
まあこんな風に扱いがいろいろと難しい存在ではあるが、当初の目論見通り、長く着られることは間違いないので、これからもずっと付きあっていこうと思っている。
茶のスエードを着てみました。風は防ぐのですが・・・・
おしまい