レザーが好きでして―コスパがいいと思って買ったんだが・・・・―Ⅷ
さて、レザーが好きなものの、それを手に入れるに際して、カミさんの目をごまかすのが大変、という私の情けないパターン。
最後の1枚は、やはりダンヒルやはりネイビーのブルゾンである。
前述の1枚は、厚みはそれほどなく、3シーズン着られるタイプのものであった。
真夏は着ることなないだろうが、真冬は中に少々着込んだとしても、防寒にはちょっと厳しいものがある。
そんなとき、やや厚手の表にしぼ加工を施した羊皮製で、裏がキルティングになっている1枚に出会った。
こいつもひと目で気に入ってしまった。
前述のブルゾンを買ってから2年後くらいのことである。
前回のブルゾンがやや紫がかった明るめのネイビーだったのに対して、これはもっと深いネイビーで、これも私の好きな色出しである。
やや重めだが、
「こいつを真冬に着たらカッコいいだろうなあ・・・」
と思わせる説得力を持って私に迫ってくる。(別に向こうからそんな風に迫ってきたわけじゃなくて、こっちが勝手にそう思っているだけのことだが・・・)
真冬のレザー・・・この情景がビシビシと私に迫ってくる。(別に迫ってきてないって・・・)
とうとう、今回も私はその誘惑に負けてしまった。
このブルゾンも、ひと目見た印象よりもかなりリーズナブルであった。
これがイタリアやフランスのブランドだったらもっと高額だっただろう。(なんの言い訳にもなりませんが・・・)
これに関しては、どうやってカミさんの目を誤魔化したか覚えていない。
ただ咎められなかったことだけは確かである。
前回といい、前々回といい、わかっていても、もう何も言わないのかも知れない。
こうやって私のレザー好きは、ほとんど病といってもいい状況なのである。
こいつはズッシリと重厚で、真冬も寒さから身を守ってくれます。
つづく