どんなじじいになるのか?―疎まれもせず、重宝がられもせず・・・が、理想かな?―Ⅰ
新聞の人生相談のコーナーはよく見る、という話はこれまでも何回か、このブログでも書いてきた。(いや・・・何十回かな?)
今日も興味深い相談が目に留まり、気になったので触れてみたい。
70代の男性の相談である。
そもそもこのコーナー、男性の相談というのは数が少ない。
女性の方が圧倒的に多いのではないかと思う。
中でも、70代というのは珍しいのではないだろうか?
相談は以下のような書き出しで始まる。
―70代男性会社員。
離れて暮らす息子夫婦のことで相談します。
孫が生まれて6年たちます。
しかし結婚後、一度も顔を見せません。
催促しても「忙しくてそれどころではない」と冷淡な返答です。
「近くに来たら寄ってください」とも言われません。・・・―
まずこの書き出しで思った。
『そりゃあ、あんた好かれていないな。』と。
確かに、孫が生まれたのに6年も会っていないというのは、いささか非常事態ではある。
「こっちは忙しくいろいろ大変なんだから、そっちからお出でよ。」とも言われない(我が家はもっぱらこれですので、こちらから勝手に行っています。)ということは、親子の関係性に何か問題がありそうである。
そう思いながら読み進めると、やはり、思い当たるフシが出てきた。
―何か怒らせることをしたのかと考えるうちに時間ばかりが経過し、今や没交渉の状態です。
冷静に話し合わなければと思いますが、私は短気で、すぐ感情的になってどなりちらす癖があり躊躇しています。
親の心情を無視する、非常識で無責任な息子夫婦や、息子の妻の母親を糾弾したい思いを抑えるのに苦労しています。―
うーん、ここまで読んで、この人が親子の良好な関係を取り戻すのは難しいかもな、と思わざるを得ない。
つづく