日韓関係を素朴にざっくりと考える―今の状況に関して私なりに思うこと―Ⅱ(おしまい)
今回、日本と韓国の間に起きていることを、俯瞰して考えてみた。
それを、私なりにざっくりと書けば、次のようなことになる。
イニシャルを使った「例え話」といった体(てい)で書いてみた。
―もう70年以上昔の話になるが、K君はそれまで何をやってもかなわなかったJ君に、A君やC君の力を借りて初めてけんかに勝つことができた。
とはいえ、K君はそれまでA君やC君みたいに、J君とけんかをしていたわけではない。
横で見ていたら、A君やC君が勝ちそうになったので、K君はその尻馬に乗っただけのことである。
それ以来、K君は何かにつけてJ君にいちゃもんをつけるようになった。
途中、こんなことはもう終わりにしようよ、と二人は仲直りの約束をした。
その後J君は、けんかに負けた悔しさもあって、がんばって仕事をしたので結構金回りがよくなった。
するとK君は、またなんやかんやと、J君にちょっかいを出し始めた。
小遣いをせびったり、ちょっとしたことで因縁をつけて、小突いたり蹴ったりするようになったのだ。
J君が「この間、ちゃんと仲直りしたじゃないか。」と言っても、K君は聞く耳持たない。
J君は、昔けんかに負けたという負い目もあって、ずっと黙って我慢していた。
しかし、そのちょっかいがあまりにもしつこいので、とうとう堪忍袋の緒が切れたJ君は、最近K君の肩のあたりを、ほんのちょっとだけ押し返した。
するとどうだろう。
そんなことをされたのは初めてだったためか、K君はとんでもなくびっくりしてしまったらしい。
その驚きのあまり、周りから見ても信じられないくらい、ワァーワァーと騒ぎ出したのである。
そして、J君に向かって、あれこれ立て続けにちょっかいをエスカレートさせ始めたのだ。
J君の方は、そのあとはK君に向かって特に何かするでもなく、ワァーワァー騒ぐK君を黙って見ている。
しかし、A君とか周りでは、K君になんだかんだ告げ口をされたりして、もういい加減うんざり気味のようだ。
そして、あの二人がまたけんかを始めちゃったよ、仲が悪くて困ったものだ、などと言っている。
K君は、そのちょっと肩を押されたことを根に持って「謝れ、謝れ!」と騒いでいるが、これまでのことを考えると、今度ばかりは、J君も謝る気などさらさらなさそうだ。
K君も、昔けんかに勝ったんだから、こっちは何やってもいいんだ、という上から目線はそろそろやめた方がいい。
そして、仲直りのときの約束通り、J君とは普通に付き合えばいいのに、と思うのだが・・―
これが、昨今の日韓関係に対する私の総括である。
マスコミは「戦後最悪の関係」とか「修復は不可能か」などと騒いでいるが、あまり煽るのはやめた方がいい。
日本には、こちら側からエスカレートさせる気はないと思う。
向こう次第なのである。
私は、「仲良くするのに、大反対!」という日本人はそんなにいないと思っている。
だから韓国も「反日教育」や「反日の政治利用」など、とっととやめて、普通に付き合えばいいのに・・と、昔から思っている。
おしまい