マウントを取ること、或いは取ろうとすることの愚かさについて―ここに、女性にモテる秘訣がある(おそらく・・)Ⅴ
過去の成功体験を自慢する、或いは現在のポジションについて威張る、といった行為がいい評価を受けることはない、ということはわかった。
とすれば、逆にどんな行為が、歓迎されるのであろうか。
ここでふと気がつくのは、過去も現在も時間の経過としては、終わっているということである。
現在というのは、常に過ぎ去る時間の最先端ということになる。
でも終わっていることに変わりはない。
時間の経過、という概念で行けば、すでに終わったものに対する女性の評価は、相対的に厳しいものがある。
恋愛の終わり方を想像していただければ、容易に察しがつくはずだ。
すっぱりと過去を捨てられるのが女性であり、いつまでも未練がましいのは男性の方が圧倒的に多い。(身に覚えのある方も多いのでは?・・私は・・・あるかな?!?)
さてそこで、「すでに終わったもの」に対して「まだ終わっていないもの」は何であろうか、ということになる。
過去、現在がダメだとすれば残っているのは「未来」しかない。
そうか!!「未来」を語ればいいんだ!
さあ、それでいいのか?!?
そうすると、はたしてモテるものだろうか?
確かに
「俺には、まだまだ先がある、今のこんなポジションに甘んじていられるか!」
というくらいの根性の持ち主であれば、過去を自慢したり、現在の状況で威張っちゃったりすることはあるまい。
少々の成功とか出世とか、そんなもの、ほんの過渡期の出来事に過ぎないのだ。
そういう未来へのビジョンを語ることができれば、女性の目には少なくとも、過去の栄光や現在のポジションをエラソーにしゃべる男性よりもマシに映ることは確かである。
その男の存在が、過去より現在、現在より未来へつながっているか否かについて、彼女たちは無意識のうちに本能的本質的に見極めようとしているのだ。
昇る朝日のような男がやはりモテるのか・・・
つづく