捨てる技―旅の知恵は身を助く―

今年の春、私が所属している会計人の大きなグループで、ヨーロッパの団体旅行に行ってきました。

約1週間という長いような短いような旅でありました。

 

ま、ヨーロッパで1週間というのは長い方ではないな、と思います。

本当は、じっくりと行きたいところですが、それはもっと先のことになりそうだなあ。

 

旅行中、移動はパリからロンドンへの1回だけだったので、動き回る煩わしさはそれほど感じませんでした。

尤も、ロンドンの鉄道ストライキのために、パリの北駅で7時間足止めをくらったのには往生しましたが・・・・

 

さて、これくらいの期間の旅となると、気になるのは荷物のパッケージです。

必要なものをどれだけコンパクトに収納できるかの能力が試されることになります。

 

普段使っているものを、あれもこれももって行かないと落ち着かないという人もいれば、ごくごく少量で済ます、という人もいるでしょう。

そういう意味では私はまあ「普通」なので、「これは必要だろう。」と、思うものを大型旅行用トランクに詰め込みました。

 

今回悩ましかったのは、途中、1回オフィシャルな会議が入っていたことです。

このためだけに、その時しか着ないであろうスーツを持って行かなければならなかったからです。

これで、荷物のかさがぐんと増えることになりました。

 

まあ、文句を言っていても仕方がありません。

この会議あっての旅行なわけで、ただの物見遊山ではないのだ、と自分に言い聞かせました。

 

とはいえ、それ以外はオプションの小旅行なども入っていますから、できるだけ楽な出で立ちに越したことはありません。

それに遠い彼の地のことなので、気候や温度の変化がいまいち読めない、ということも準備に影響します。

 

あれこれ考えて、セーターやらブルゾンやらと詰め込んでいたら、結構な分量になってしまいました。

私は

「さて、このままじゃあ、もち運びが大変かもなあ・・・」

と思案を巡らせます。

 

足止めをくらった「パリ北駅」。風情のある駅だったのですが・・・・7時間は疲れた・・・

つづく