映画「スティーブ・ジョブズ」に学ぶことⅥ(おしまい)

また、彼は自分の頭の中で描いた未来形を、とても身近な魅力ある現実として一般消費者にプレゼンテーションできる天才でもあった。

舞台上で新製品を紹介する彼の語り口やちょっとした動作など、プレゼンテーションの巧みさがいかに素晴らしいか、その後似たようなスタイルがプレゼンのスタンダードになったことでも証明されるのだ。

 

この点も一般的なビジネスにも応用することができる。

それは、売り込みたい商品やサービスにはそれに相応しいプレゼンテーションの方法が欠かせないということである。

 

いかに優れた商品やサービスであっても、それを魅力的に知らしめなければ、消費者の財布を開くことはできない。

つまり、売りたい商品やサービスとそれを知らしめる販売促進(セールスプロモーション)とは一体ということである。

この点を常に忘れてはいけない。

 

そのほか、売り込む際の交渉能力とか、なぜ他社と同じ土俵で戦ってはならないのか、とかビジネスにおいて参考になるところはいくらでもあった。

 

また、会社が安定期に入ってからの経営の躓きなど反面教師としての見どころもある。

この映画、経営者は自らのビジネスの勉強材料として是非見てもらいたい。

 

 

おしまい