商業的或いは広告的な押し付けの世界は嫌われる―社長の「情報発信」あるべき姿・・・香り高い文化度―Ⅱ
ビジネス寄りの文章の最たるものに「コピーライティング」という世界があります。
コピーライティング、日本語では「商業案分」或いは「広告案分」と訳されています。
その内容や目的をもう少し詳しく言えば
「人間の心理を深く理解して、言葉で読者の行動を変えること」
ということになります。
広告宣伝などの世界には、なくてはならない存在と言えましょう。
「キャッチコピー」などはその最たるものです。
優れた「キャッチコピー」は、それを目にした人の心をわしづかみにして、その人の消費行動まで変えてしまう力を持つのです。
さて、経営者が情報発信する場合は、どのような文章のスタイルが相応しいのでしょうか。
この「コピーライティング」的な力が必要なのでしょうか。
私は経営者の「情報発信」は、原則ビジネスから離れるべきではない、と思っていますので、そういう考え方もできるわけです。
経営者は優れたコピーライターであるべきなのでしょうか。
しかし、結論から申し上げると、私の考える経営者の「情報発信」は、コピーライティング的な世界からはかなり遠いものであるべき、ということになります。
何故でしょうか。
それは、いくらビジネス寄りと言っても、そこにコピーライティング的な要素が加わればおそらく即敬遠されてしまうからです。
それくらい、現代の読者は商業的或いは広告的な押し付けの世界を嫌います。
つづく