後ろ向きの実につまんねえ奴・・―上司の悪口を肴(さかな)に飲む酒は・・・―Ⅱ
あまり建設的とは言えない、上司の悪口を酒の肴にしての飲み会。
遠い昔のことではあるが、自分の身にも覚えはある。
で、今はどうかというと、小さな組織ながらも自分がトップなので、私にとって上司というのは存在しない。
したがって、私にとって上司の悪口を酒の肴に・・・というパターンはなくなったわけである。
では、例えば業界とか、お付き合いのある人間を誰かターゲットにして酒の肴にするかというと、そんなこともなくなった。
昔よりは、前向きな話が多くなったし、実際そんな姿勢で生きている。
今思い出せば、まあ当たり前のことではあるが、昔は未熟だった。
自分は大したことないくせに、他人の批判や悪口はよく言っていたような気がする。
逆に今は言われる方の立場になった。
現在の職場で、私より上司はいないわけだから、うちの社員がもし悪口の一つも言いたくなったとしたら、その矛先は必然的に私に向けられることになる。
果たして私は、彼らの酒の肴にされているのであろうか。
されているのかいないのか、私にはわからない。
ただ私は、仮に悪口の対象になっていたとしても全く構わない。
構わない、といういい方は、少しおかしいか・・・
まあ、そんなことがあったとしても、それはそれで仕方がないと思っているのだ。
もしそうだとしたら、
「それもいいけど、それよりは前向きの話をした方がいいぜ。」
とアドバイスするだけだ。
昔の自分が、そこのところで実につまんねえ奴だった、と思うからである。
つづく