マルチな情報発信及び販売活動に取り組む―マルチチャネル戦略、現代の「情報発信」は一筋縄ではいかない―Ⅳ(おしまい)
昔の事業活動には「マルチ」などという概念は存在せず、シンプルなものだっただろうと思います。
しかし、現代のビジネス環境はそれを許しません。
今では、人々の嗜好は細分化し、情報収集手段も格段に増えてきました。
そうなると、そういった環境に対応して、こちらからの情報発信手段もマルチにならざるを得ないのです。
こんなことに取り組まなければならないというのは、大変だとは思いますが、以前より有利になった点もあります。
それはコストがめちゃくちゃ安くなったという点です。
これまで、テレビやラジオのCM枠にしても、新聞や雑誌といった大量の印刷物の配布にしても、媒体としてのマスメディア利用には莫大な費用がかかりました。
しかしながら、現在はインターネットを媒体として、個人レベルでもかなりリーズナブルに情報発信することができます。
また、マスメディアにしても、地方メディアを有効利用することができれば、費用はそれほどかかりません。
個人で発信が可能なSNSと地方メディアなどの媒体をうまくミックスして「情報発信」を行なうことで、かなり効果的なPR活動が可能になったのです。
つまり、近年急速に充実してきたデジタル媒体と、旧来のアナログ媒体の両方をうまくミックスして活用するのです。
こういった企業活動をマルチな情報発信と呼ぶことになります。
これからは、このマルチな情報発信活動をやり切った企業、またマルチな販売チャネルを駆使した企業が勝ち残ることでしょう。
経営者は億劫がらずに、この一筋縄ではいかない、マルチな情報発信及び販売活動に取り組んでいただきたいと思います。
なんか、一生懸命しゃべっていますな・・・
おしまい